ホルケウ英雄伝―この国のいと小さき者〈上〉

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ホルケウ英雄伝―この国のいと小さき者〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041048283
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

静かなる野を荒らす邪悪な魂に奔馬の男が挑む。大型歴史ファンタジー!静かなる野、モーヌップの大地。バンドー(坂東)から移り住んできた豪族による、「米一石借りたら返す時は二石」という掟に、エミシの民は苦しめられていた。エミシを騙して得た毛皮や海産物を売り大儲けしていたウェイサンペの連中に、青年マサリキンは怒りを覚える。さらに美女・チキランケが女奴隷として召し出されると訊き、憤慨したマサリキンは、一目で恋に落ちたチキランケと共に馬で逃亡を試みる。追っ手に囲まれたマサリキンが「邪悪な心、恥を知れ!」と怒りを放つと、彼の馬トーロロハンロクが、襲いかかる相手を噛み殺してしまう。逃げ切ったマサキリンだったが、訪れた集落で出会った長老から、「不正を見て怒らないのは怠けの罪」だが、マルコ党への敵対は帝への反乱者と見なされると諫められる。愛馬が殺したのは、敵将の愛息だった。運命はマサリキンに反乱軍への参入を促すが、マサリキンとはぐれたチキランケは再び囚われ、鎮所で按察使の愛人になることを命じられるが――。

山浦 玄嗣[ヤマウラ ハルツグ]
1971年東北大学大学院にて、医学博士。東北大学抗酸菌病研究所で外科学、癌の実験病理学、放射線医学を専攻、81年同研究所放射線医学部門助教授。86年大船渡市盛町において山浦医院を開業。ケセン語訳で地元出版社より聖書を刊行し、方言学の面からも注目を浴びる。岩手県教育表彰受賞。ヨハネ・パウロ2世に謁見。2011年の東日本大震災時には、被災地の医師、クリスチャンとして多くのメディアに出演。13年、バチカン有功十字勲章受章14年、小説『ナツェラットの男』で第24回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。

内容説明

静かなる野、モーヌップ。坂東から移り住んできた豪族の圧政に、エミシの民は苦しめられていた。憤りを覚えた青年マサリキンは、女奴隷となる運命のチキランケを奪い、馬で逃亡を試みる。さらにマサリキンの黒馬が敵将の愛息を噛み殺したことで、二人は窮地に立たされた。豪族への敵対は、帝への叛乱。マサリキンは鎮所を牛耳るウェイサンペどものお尋ね者となるが、はぐれたチキランケは囚われ、按察使の寝所に召し出されてしまう。運命はマサリキンに反乱軍への参入を促していた―。税と圧政に苦しむ東北の民と、奴隷となる運命の恋人を救うため、青年は刀を手にとった。壮大な古代史ファンタジー!

著者等紹介

山浦玄嗣[ヤマウラハルツグ]
1971年東北大学大学院にて、医学博士。東北大学抗酸菌病研究所で外科学、癌の実験病理学、放射線医学を専攻、81年同研究所放射線医学部門助教授。86年大船渡市盛町において山浦医院を開業。ケセン語訳で地元出版社より聖書を刊行し、方言学の面からも注目を浴びる。岩手県教育表彰受賞。ヨハネ・パウロ2世に謁見。2013年、バチカン有功十字勲章受章。14年、小説『ナツェラットの男』で第24回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞(選考委員:伊藤比呂美)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マッピー

12
エミシの視点から見る古代東北史。まつろわぬ人と言われ、結局討伐されて歴史の中に消えていったエミシ。そんな彼らがどうやって暮らし、どう大和朝廷に滅ぼされていったのか。初めて生まれ故郷のケセから出て、諸国遍歴の旅に出たばかりの若者マサリキンと、ひょんなことから知り合った美少女チキランケの恋。すれ違いばかりの恋。そして物語の骨子であるエミシの反乱。これについては結末を知っているだけに、この結果が二人の恋にどのような影響を与えるのか。 ストーリーは単純なんだけどそれだけに終わらない面白さがあって、ぐいぐい読める。2019/02/10

ni445

2
エミシの反乱を描いた歴史もの?ファンタジー?歴史とどれぐらいリンクしてるのかまだわからない。学術書的というか、エミシの考え方、生活を描こうとして、説明が細かくなりすぎて読みにくかった。やっと私のエンジンがかかったのは上巻の9割を読み終えたころでした。2017/02/05

よい

1
★★★★☆2017/10/06

湖宮

0
下巻で2017/05/12

ほにょこ

0
★★★☆☆ なかなか言葉に馴染めませんでした。 慣れれば独特の味わいがあっていいものです。 オッカイポは応援したくなりますね。 期待していた展開とは違ってきましたがハッピーエンドになるんですかね。 続けて下巻を読みます。2017/02/18

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