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角川文庫
親鸞 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041048115
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

貴族の時代から武士の時代へと大転換期を迎えていた1173年、京都の名門日野家に生まれた親鸞は、生涯の師・法然と出会い、絶対他力の信仰世界へと導かれる。越後への流罪、法然との別れ、妻帯者としての苦悩の中で、ひたすら信仰を貫き、布教を続けた親鸞は、還暦を過ぎて、家族を稲田に残して帰洛する。浄土真宗の開祖・親鸞の波瀾に満ちた90年の生涯を、『出家とその弟子』で知られる著者が描いた、人間味溢れる伝記小説。

著者等紹介

倉田百三[クラタヒャクゾウ]
1891(明治24)年、広島県生まれ。結核のため一高を中退。在学中に西田幾多郎の門をたたき、「愛と認識との出発」などの論文を一高校友会雑誌に発表する。1917(大正6)年『歎異抄』の教えを戯曲化した『出家とその弟子』がベストセラーになる。その後も病床にありつつ、『布施太子の入山』『俊寛』『法然と親鸞の信仰』など、次々と宗教的倫理的な主題を扱った作品を多数著した。1943(昭和18)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あきこ

2
この「親鸞」はわかりやすい。伝説めいた話などは一切省いて、親鸞の生涯と教えを忠実に書いていると思う。今まで読んだどの著作よりも親鸞の考え方が心に染みてくる感覚があった。まさに難しいことのない浄土真宗の教えそのもの、という感じがする。欲を言えば、妻子との別れについて、もう少し親鸞の気持ちを掘り下げてほしかったかな。2016/12/20

チャリラン

1
読み応えアリあり。 じっくり時間をかけて、気合を入れて読むべきだった。 いにしえの空気と情緒たっぷり漂う物語、言葉・文章が昔語が多く、また難解な言葉もたくさんあり、多分私自身誤った解釈をしているところがあると自信アリ。 それでも今に伝わる仏教の一部を垣間見たような一作。無宗教な現代で、神や仏は日頃ほとんど触れることのない私でも心の片隅に・・・って感じたデス。 ★★★★★2012/04/24

ヒシヨッシー

0
今まで色んな親鸞本を読んだけどどれも物足りなく、これも結果として物足ない。法然との出会いの描写は良かった。解説の武者小路実篤も書いているけどラストのエピソードは要らないよね。2015/02/15

久恒啓一

0
倉田百三(1891-1943年)は、大学時代に「愛と認識との出発」をむさぼり読んだ経験がある。懐かしい名前だ。その倉田が親鸞をどのように料理しているのかに興味があり読んでみた。 「それから20年の歳月は流れ、自分はもう60歳だ。今にして晩年の一奮起をしないなら、自分は結局名利の凡僧となり果てるであろう。」 解説は武者小路実篤。 「さすがによく材料をこなしている。」「親鸞と倉田が共に生きているところが面白い」「一寸倉田以上に親鸞の真髄をつかんで表現することは他の人にはできないのではないかと思う」 2014/11/01

Darbytime

0
浄土真宗・親鸞の生涯の話。法然上人の理想的な師匠キャラっぷりは異常。2014/03/27

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