出版社内容情報
玉梓が怨霊、さもしい浪人網乾左母二郎、昭和の伝説の人形劇が完全復活!水もしたたる美少年、犬阪毛野は父の仇である管領扇谷定正を狙い、その屋敷に潜り込むが奥方蟹目の方に正体がばれて、牢に入れられてしまう。その毛野を一目見た扇谷の一人娘陽姫が見て恋焦がれるように…! 何とか娘に諦めさせようと、毛野に剛の者たちとの婿取り試合をさせるが…。『南総里見八犬伝』の大胆な解釈のもと大人気を博した伝説の人形劇を、脚本家自らが書き下ろした完全小説版、第3弾!
一 ついたての虎暴れ出し、毛野陽姫奇妙な道行
二 またも出た左母二郎、毛野の珠をば懐中に
三 怨霊に魂売った素藤、現八慕う栞に横恋慕
四 浜路が打った大芝居、里見城は存亡の危機
…
十五 玉梓が怨霊嵐を呼び、お蔭で信乃浜路再会
…
三十 浜路と沙羅は瓜二つ、あわれ刑場の露に?
石山 透[イシヤマ トオル]
1959年のNHK『ピエロが泣いた』でテレビのシナリオ作家としてデビュー。1971年、筒井康隆の『時をかける少女』を原作の少年ドラマシリーズ第一作『タイム・トラベラー』が好評を博す。その後、オリジナル続編を執筆し、自身で『続・時をかける少女』として小説化。ついで1973年、NHK人形劇『新八犬伝』のシナリオを担当、これが大ヒットとなる。1977年にはNHK時代ドラマ『鳴門秘帖』、1979年人形劇『プリンプリン物語』のシナリオを担当、『ラーマーヤナ』。SF的発想と独自の楽屋落ちに才腕を揮ったが、58歳で死去。
内容説明
犬塚信乃は海賊から救い出した娘リョンピンを明の国に送った帰り、船が難破し琉球に流れつく。そこで出会った王子の剥奪された王位継承権を取り戻すため、一肌ぬぐことになる。王宮は〓(みづち)の化身の摂政に支配されていた。恋人浜路は人買いによって遠州は高天神城に売られるが、兄犬山道節の火遁の術で助けられ、琉球から戻った信乃と再会を果たす。『南総里見八犬伝』の大胆な解釈のもと人気を博した人形劇の完全小説版。第3弾!
著者等紹介
石山透[イシヤマトオル]
1958年に脚本家デビュー。85年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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sibarin♪
agtk
よっしー
ター
sidmar arai