出版社内容情報
あなたはその瞬間、どうしますか?ハネムーンから戻った伸子は、突然、父親から20年前の殺人を告白される。果して、父に何があったのか…。社会的生命を賭けて自らの真実を追求する男と家族との葛藤を描く衝撃のサスペンス。
赤川 次郎[アカガワ ジロウ]
著・文・その他
内容説明
ハネムーンから戻って来たばかりの保科伸子を待っていたのは、父親からの突然の告白だった。「私は人を殺した」―20年前、罠にはめられた父は、目の前にいた副社長を殴ったあと、死体を車に乗せて盛り場で車を乗り捨てた。その後、偶然居合わせた男が捕まってしまうが、その男も控訴の手続き後、死亡する。なぜ今さら、という家族の反応をよそに、社会的生命をかけて、償いに走った父は「真実の価値」を見出せるのか。衝撃のサスペンス長編。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なえ
10
難しいテーマでした。 親の犯罪を20年経って告白されて。。。 父親はただの自己満だけど聞かされた私達・・・しかもTVにまで。 私にも子供がいるので、智子の気持ちは良く分かります。 墓まで持っていくべきだったろうな。2016/10/08
蕭白
6
読みやすくて、最後まで一気に。ただ、読後感は・・・でした。2016/10/07
るりぴょん
3
自分の行動で誰かを傷つけてしまうということはわかっていたが自分が思っているよりたくさんの人を傷つけてしまうことにきずいた。 そして最後がとても悲しいと思いました。 失ったときに自分の失敗にきずくもう遅いのに…と思うときにきずくそれが一番悲しい 2017/08/01
runner M
3
力がある作家の力作長編というだけあり、示唆に富んだストーリーと、絶妙な登場人物配置の描き方に感銘。さすが!というべき。 真実を行なっても何も変わらず、ただ事実として残るだけ。その努力と犠牲は何も役に立たない。そんなツライ話でもありました。 読みやすくて、面白いストーリーでした!2016/12/09
Akihito Yamada
3
赤川作品2作目。すごく読みやすくて、ドキドキハラハラな作品だった。ラストのシーンでテレビディレクターの方が殺されてしまうのではないかと、ドキドキした。過去に犯した罪を告白することで家族、同僚を巻き込んだ人間模様がすごく面白かった。また次の赤川作品を読んでみよう。。。2016/10/31