出版社内容情報
身を焦がすような激しい恋でなくていい。微睡むような穏やかな時間がほしい2010年春、東北の港町・仙河海(せんがうみ)市の美術館で働く笑子は、ぼんやりとした平穏な日常を送っていた。副館長の菅原との情事だけが、日常のエッセンスだった。しかしある日、昔勤務していた中学校の教え子、祐樹との再会がそれを許さなかった。年の離れた二人の男性との激しい性愛に堕ちていく笑子。狭い町の中で、息苦しい日々が過ぎていき、やがて「運命の日」がやってくるーー。
東北在住の直木賞作家が描く2010‐2011、北の港町。3・11を目前に、生命を燃やし求め合う男女三人、肉体の純愛小説。
熊谷 達也[クマガイ タツヤ]
1958年宮城県仙台市出身。東京電機大学理工学部数理学科卒。中学の数学教諭、保険代理店業を経て、97年『ウエンカムイの爪』でデビュー(小説すばる新人賞)。2000年『漂泊の牙』で新田次郎賞。04年『邂逅の森』で、初の山本周五郎賞、直木賞ダブル受賞。
内容説明
2010年春、東北の港町・仙河海市の美術館で働く笑子は、教育者の両親を持ち、優等生を演じてきたため、心身に不調をきたすほどだった。副館長の菅原との情事の時だけが、生きている実感が持てた。しかし昔勤務していた中学校の教え子、祐樹との再会がそれを許さなかった。年の離れた2人の男性との激しい性愛に堕ちていく笑子。生命を燃やし、相手を求める笑子が、最後に決心したものとは―。肉体の純愛小説。
著者等紹介
熊谷達也[クマガイタツヤ]
1958年宮城県生まれ。東京電機大学理工学部数理学科卒業。97年「ウエンカムイの爪」で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2000年『漂泊の牙』で新田次郎文学賞受賞。04年『邂逅の森』で山本周五郎賞・直木賞の初ダブル受賞を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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