角川文庫<br> 名画に見る男のファッション

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角川文庫
名画に見る男のファッション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 200p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041042045
  • NDC分類 723
  • Cコード C0195

出版社内容情報

大真面目なのにおもしろい! 絵画が明かす、男の美への執念!

ハイヒール、豪華な毛皮、脚線美、これらすべて男の特権。そして、昔だろうが男だろうが、おしゃれは我慢だった! 「怖い絵」シリーズの中野京子が、絵画に描かれた男性の当時の最先端ファッションを斬る!

【著者紹介】
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内容説明

「短パンで脚線美を誇示してハイヒールを履く心情」「結婚記念の肖像画でコスプレをしている理由」「男性らしさを強調する下着の秘密」―絵画30点に描かれた当時の男性ファッションの流行と、男の美への執念を、大ヒット「怖い絵」シリーズの中野京子が鮮やかに斬る。男たちが暑さにも痒みにも耐え頑張る様子には、古今東西まさに“オシャレは我慢”だと実感!美術ファンもファッションマニアも楽しめます。

目次

軍服、命―ジャック・ルイ・ダヴィッド『アルプス越えのナポレオン』
エリマキトカゲ…ではない―フランス・ハルス『聖ゲオルギルス市民隊幹部の宴会』
ダンディ、かくあるべし―ジョバンニ・ボルディーニ『ロベール・ド・モンテスキュー伯爵の肖像』
お下がりでも貴重品―伝ピエトロ・アントニオ・ロレンツォーニ『大礼服姿の少年モーツァルト』
聖書時代のパンク―レオナルド・ダ・ヴィンチ『洗礼者ヨハネ』
派手なスイス傭兵―伝ヨハネス・ルドルフ・マヌエル『傭兵』
お洒落な丹前―ヨハネス・フェルメール『地理学者』
若者しか似合わない―ヘンリー・ウォリス『チャタートンの死』
悪趣味のきわみ―ティツィアーノ・ヴェチェリオ『皇帝カール五世と猟犬』
道化は目立つべし―ヒエロニムス・ボス『愚者の船』〔ほか〕

著者等紹介

中野京子[ナカノキョウコ]
作家・ドイツ文学者。北海道生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

103
過去に男性のファッションが女性のそれに影響を及ぼしたとは考えにくいが、20世紀までのヨーロッパで脚線美といえば男性を指していたとは驚きだった。フランス革命で長ズボンと低い靴が、革命的ファッションであり、今のわれわれの当たり前になった。セーラー服は水夫が波にさらわれた時すぐ脱げるから胸元が開いていて、19世紀イギリス海軍が正式に制服として規定してから広まった。ゴム製品を衣類に応用したのは19世紀からなので、下穿きはすべて紐でずり落ちないように縛っていた。表紙のモンテスキュー伯爵は19世紀末のダンディの典型。2022/11/04

キムチ27

65
移動の日が続くので文庫本で読んだけど、中野ものはやっぱり大きい方がいい。細部がバッチリ見えるし。気がつけば再読!なのに面白さは減るどころか異った視点で味わえた。男女の体形の異なりもあり、男は筋肉の量と配分にのみバラェティを見るだけ。時代の変遷と一口にいうものの、足を出したり、化粧をしたり、とんがり靴を履いたり、股袋をあしらったり、フェルメールの学者はなんと丹前を着ていたりする・・面白いねぇ。初見参の絵がどんどん出てくるのが楽しい。ボタン、フック、ファスナー等縫製の発展❓素材の変遷と蚤虱談義は抱腹絶倒。2019/06/11

あっか

62
単行本でも読んだけど文庫で再読。きっと単行本で人気だったのだろうモンテスキュー伯爵が表紙!さすがです。これ以上行ったら悪口になっちゃう!なギリギリを攻める中野さんの皮肉がピリッと効いていてクスッと笑えてめっちゃ面白いです。スタイリストさんの解説で知らない身だしなみマナーがあったので学ばなきゃ!と思いました。ナポレオンはやはり名作、ヨハネは怖い、フェルメールは上手い、エドワード王子は可愛すぎる、ぶらんこも名作、ルソーの絵可愛すぎる、そして…大使たち!これ、海老蔵さんと山田孝之さんですよね!?誰か共感して🤣2022/02/28

アン

56
名画の見方が変わりました。その時代時代で流行も違うし、男性のファッションがどんどん華美になって、いったいどこへ向かっているのだろう?と苦笑。当時は真面目にこの衣装が素敵だと思っていたのでしょうね。コドピースを付けることが素敵だと思う流行がなくなって良かった(笑) ダンディなモンテスキュー伯爵が素敵でした。大金持ちでなければ、ダンディへの道、遠し。納得です。2018/10/15

akio

43
「怖い絵」の電子版に味をしめてこちらも。ファッションの観点で絵画を楽しむ。つまり風俗や文化を絵画から読み解くということで、歴史などの背景がやっぱり切り離せないのだな、と改めて感じました。本書は章ごとにクローズアップのページがあるので、「なるほどここか!」と楽しむことが出来るのが良かったです。脚線美といえば同時男性のものだったとかルイ十四世の絵を見ながらだと妙に納得してみたり(笑)。2018/12/02

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