出版社内容情報
少女が堕ちたのは、女優という落とし穴!
旅役者一座に育ち、女優を目指す井元三津子。オーディションで思いもよらぬ方法で大役を手にした彼女は、女優の階段を昇っていくが……。生き馬の目を抜く芸能界をリアルに描いた、一人の少女の成長物語。
内容説明
日光を拠点にする旅役者一座に生まれた井元三津子。座長の母に従って旅する暮らしを続けていた三津子は、偶然出会った芸能マネージャーを頼りに上京した。持ち前の押しの強さで事務所に入るも、個性的な顔立ちと体型のせいで仕事にめぐまれなかった。だが最後に挑戦したオーディションで、型破りな方法で大役をものにし、清嶋ルイとして女優の階段をのぼっていくが…。過酷な芸能界をリアルに描いた少女の成長物語。
著者等紹介
河原れん[カワハラレン]
1980年東京都生まれ。小説、ノンフィクション、ルポルタージュ、映画脚本、コミック原作、絵本と幅広く活躍。2007年『瞬』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょこまーぶる
41
読後は・・・な一冊でした。つまらないという事ではなく、もう少し堕としても良かったのではないかなと思ってしまったからです。旅芸人一家で育ち、その過去を捨てて女優という道に進んで芸能界で生きていく女性の話なんですが、確かに芸能界の成り上がり方や駆け引き込みの恋愛事情とかは良いんですが、本音を言えば家族との確執ではもう少しドロドロとして一度は堕ちるところまで落ちてからの母との再会場面に持って行ってほしかったなぁ~と個人的には思いましたね。でも、ページを捲るスピードは速かったので、面白かったんですけどね。2020/08/20
himanaka
2
なかなか面白かった。けれど、こうしたものって、売れるまでの過程が一番面白く、その後の展開をいかに持続させるかが難しい。欲を言えば、演じるということの執念のようなものを掘り下げて欲しかった。2016/07/07
きらり
2
個性的な顔立ちで肥満なのに無理やり芸能事務所に入ったり、オーデションに通り、女優の道に進んだ内容だがどうしてこんな子が合格するのか納得できなかった。ヒロインに魅力を感じれず面白くなかった。2016/06/04
eric_game
1
タイトルから女優が何らかの理由で落ちぶれていってしまう物語なのかな?と思いながら読み進めていきました。 途中スキャンダルからそれっぽい流れになりそうでしたが、そうはならず、淡々と女優として生きていく様が描かれていたたげでしたね。 落ちぶれていく物語ではなく、女優の道に堕ちていく物語ってことですかね? (自分でも何言ってるか分からなくなってちゃいました💦)2021/02/08
peony C
1
設定はすごくいいと思うのよね。ルイの成長やマネージャーとの関係の変化とか。オーラの維持の仕方や、バラエティ戦略とか。最後は、家族との関係も違和感なく書かれている。だけど、いかんせん、ドキュメンタリー調なのよね。話に引き込まれないというか、ワクワクが足りないというか。話の転換はいろいろ盛りこまれていて飽きないのだけど…。作者さんは抑圧的に書いているのだろうけど…。個人的には、さすが、旅芸人の底力というのを見せてくれた、ルイの母が素敵と思った。芸の世界に生きていれば、娘だってライバルだよね。2016/04/30
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