出版社内容情報
闇の中で光る緋色の双眼の持ち主・タケル。彼は少年の姿のまま、永遠に近い時を生き続けるのだ……。それは運命の相手を追い続ける、長い長い旅路。せつなくも美しい、少年たちの別離と邂逅の物語!
内容説明
「俺と出会わなければ、お前は生きていられるのに―」闇に光る緋色の双眼の持ち主・タケル。彼は人の心を自在に操る不思議な力を持ち、少年の姿のまま、いつ果てるとも知れぬ時の中を生きていた。タケルの望みはただひとつ、運命の恋人のしあわせな姿。だが恋人は、何度生まれかわっても、タケルとの出会いゆえに命を削られる宿命にあった―。切なさに心ふるえる、少年たちの別離と邂逅の物語。
著者等紹介
ごとうしのぶ[ゴトウシノブ]
静岡県に生まれる。ピアノ教師を経て小説家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絹恵
37
春に鳴いた雷を辿ると、夏の雲の裏側にある思いに触れて、秋の雨のなかで君を探し出してしまう。そんな季節のように繰り返し生まれる君に、離れるほどあきれるくらい何度でも恋をする。でも永遠に似た時間を生きることで、彼だけが一番大切な愛しい人の幸せを守り続けることが出来る。これ以上の幸せがあるだろうか。それなら刹那の季節でもきっと、この冬はあたたかい。2017/12/02
honoka
32
表題の序章的な「曼珠沙華」は好き。2017/12/05
なみ
16
電子にて☆視点が固定されてないので読んでて戸惑ってしまいましたが面白い展開。最後であっ!とストンときてしまうなんとも鈍い読解力の私です´д` ;2017/12/03
eyemu
14
★★☆☆☆ Kindleでsale。 そして表紙に惹かれて購入しましたが。 一体、何がどうなって、そうなったのかサッパリでした。 一体、貴方のカテゴリーは何なんですか? と、最後までわからなかった。2018/08/27
紅羽
10
この著者さんの作品はタクミくんシリーズしか読んだ事がないような気がするので、どんな作品か楽しみにしていましたが、読んでみるとタクミくんシリーズのスピンオフでした。何度も生まれ変わり、別れて再び出会う。その繰返しの代償に削られていく命。ただ切なさと柔らかな優しさが胸に染み込む作品でした。ただ、繊細で魅力ある題材の作品なのに、ころころと変わる視点や、世界観や人物を掘り下げず上澄みを浚うような捉え方が惜しいなとも感じました。2018/03/15
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