角川選書<br> 葛飾北斎の本懐

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角川選書
葛飾北斎の本懐

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041038451
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0371

出版社内容情報

奇人で引っ越し魔――一面的な見方を覆し、北斎が目指した理想の地をさぐる「冨嶽三十六景」や「北斎漫画」など有名作品で評価される葛飾北斎だが、それは壮大な画業の一部にすぎない。
二十歳で画界に登場し九十歳で没するまで、作画に執念を燃やし続けた絵師の理想とは、心境とは――。
これまでの北斎像を一新させる、第一人者による画期的な論考。日本と海外評価の大きな開きの要因もわかりやすく解説する。
図版も70点以上掲載!

序章 東西における北斎評価の落差
 パリの熱烈な北斎人気  日本での北斎評価  逆転した日本の北斎評価  本書の目的 

第一章 近世社会での浮世絵師の立場
 浮世絵師としての北斎 
 浮世絵とは 
  浮世絵はなぜ生まれたのか  木版との結びつき  錦絵が完成したのちの浮世絵界 
 近世の絵師と浮世絵師 
  狩野派の組織とは  粉本による習画がもたらしたもの  浮世絵の習画法は  

第二章 北斎の画業
 出自と幼少年期 
 春期時代 
  師春章と画界への登場  春朗期の四つの展開  
 宗理様式の時代 
  独立と作画法の確立  浮世絵版画の復活と肉筆画  
 葛飾北斎期 
  前期と後期の読本  多彩な浮世絵版画、肉筆画  
 戴斗期 
  新たな戴斗という号  前期の絵手本  中期の絵手本と『北斎漫画』  多彩な絵手本  後期唯一の絵手本  鳥瞰図の大パノラマ  
 為一期 
  北斎を象徴するとみなされる期  狂歌摺物と狂歌本  多彩な浮世絵版画  北斎の風景版画への評価  為一期の肉筆画  
 画狂老人卍期 
  最晩年の壮大なマニフェスト  肉筆画への傾注  

第三章 北斎の評価は妥当なのか
 北斎のユマニテと国内評価
 『葛飾北斎伝』にみる北斎の逸話
  日本初の北斎研究の書  乱雑な生活と無頓着な振る舞いについて  転居癖の真意  人格をうかがわせる記述  

第四章 北斎の本懐
 北斎の最晩年
  多くの未完の絵手本  
 天地自然を師として
 
後記にかえて

永田 生慈[ナガタ セイジ]
1951年、島根県津和野町生まれ。美術史家、美術評論家。立正大学史学科卒業。その後、浮世絵を専門とする太田記念美術館の設立に携わり、同館副館長兼学芸部長。2008年退任。
子どものころより北斎に親しみ、大学在学中には年2回刊の北斎専門誌を創刊。1990年には出身地の津和野に葛飾北斎美術館を開いた(2015年閉館)。
国内外で多くの北斎展を企画、監修。2016年にはフランスの芸術文化勲章オフィシエを受章。

内容説明

「冨嶽三十六景」や「北斎漫画」など有名作品で評価される葛飾北斎だが、それは壮大な画業の一部に過ぎない。二十歳で画界に登場し九十歳で没するまで、作画に執念を燃やし続けた絵師の理想とは、心境とは―。これまでの北斎像を一新させる、第一人者による画期的な論考。日本と海外評価の大きな開きの要因もわかりやすく解説する。図版掲載70点以上。

目次

序章 東西における北斎評価の落差(パリの熱烈な北斎人気;日本での北斎評価;雑誌『LIFE』に日本人で唯一選出;葛飾北斎の実像とは)
第1章 近世社会での浮世絵師の立場(浮世絵とは;近世の絵師と浮世絵師)
第2章 北斎の画業(出自と幼少期;春朗時代―多彩で多作なデビュー期;宗理時代―独自の様式を完成させる;葛飾北斎期―読本の挿絵で人気を博す;戴斗期―多彩な絵手本を手がける;為一期―北斎を象徴する年代;画狂老人卍期―さらなる画技向上の誓い)
第3章 北斎への評価は妥当なのか(『葛飾北斎伝』にみる北斎の逸話)
第4章 北斎の本懐(北斎の最晩年;天地自然を師として)

著者等紹介

永田生慈[ナガタセイジ]
1951年、島根県津和野町生まれ。美術史家、美術評論家。立正大学史学科卒業。その後、浮世絵を専門とする太田記念美術館の設立に携わり、同館副館長兼学芸部長。2008年退任。子どものころより北斎に親しみ、大学在学中には年2回刊の北斎専門誌を創刊。1990年には出身地の津和野に、葛飾北斎美術館を開いた(2015年閉館)。国内外で多くの北斎展を企画、監修。16年にはフランスの芸術文化勲章オフィシエを受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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sssakura

34
語彙力がない私には、難しい表現が多く、苦戦しました。画狂老人卍だなんて、なんてかっこいい画号なんでしょう。参考として掲載されていた、生首図や武者図など、全く古さを感じさせず、とても面白いです。性質が似ているという、国芳にも通ずるものがあると感じました。絵という、生涯をかけて情熱を燃やす対象を見つけたことが、とても羨ましく思いました。2017/05/31

ダージリン

24
NHKの北斎の娘のドラマがとても良かったので手に取りました。やや専門的で流してしまったところもありますが、北斎の作品の多さに驚き、人柄から、年代を追っての心境まで触れていて良い入門書でした。改めて北斎の凄みを感じています!2017/10/10

kyoko

13
北斎展に向けて予習1冊目。北斎研究家であり作品収集家である永田氏が丹念に、ち密に淡々と生涯を追っているが、いやだからこそ見えてくる北斎の人物像に感銘を受けた。職人であり芸術家であり奇才であり鬼才なんだけど、類まれな努力と意欲あればこそ。北斎の人間性に感動した。2019/02/17

紙狸

6
2017年刊行。映画「HOKUSAI」を見て北斎に関心を抱いたので読んだ。生涯と画業について概観を得るにはよかった。この映画もそうだが、北斎といえば浮世絵「富嶽三十六景」(中でも「神奈川沖浪裏」)に関心が向かう。この本は、浮世絵に限らず、絵手本、肉筆画など多様なジャンルに読者をいざなおうと努めている。それはまっとうな姿勢だろう。しかし、個人的には北斎が70歳を過ぎてから浮世絵のヒット作を生み出したところが魅力だ。これは映画の影響か。春画への言及は見当たらない。2021/06/02

hoiminsakura

4
北斎といえば冨嶽三十六景や北斎漫画が有名だが、画号を変えるに従って作品にも変化が生じ、役者似顔絵、美人風俗、信仰画、名所絵などの浮世絵版画、浮絵、狂歌摺物、絵暦、挿絵、と、版元の要望に応えるる形で多様な作品を残すが、俵屋派からの独立後には自由な立場となり、木版も肉筆画も盛んに注文に応じた。また絵手本を10冊残している。輪郭線を使用しない西洋画法への研鑽もうかがえるなど、終生新たな分野へチャレンジし、新画様を確立し、常に高みを目指した絵師だったのだ。肉筆画をもっとみてみたくなった。2021/01/11

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