いつかの人質

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  • サイズ B6判/ページ数 357p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041037249
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

過去と現在。12年を経て、少女は二度、誘拐された!

幼い頃に連れ去りにあい、失明した愛子。借金を残し失踪した妻・優奈を捜す、漫画家の礼遠。行方をくらました優奈は、誘拐犯の娘だった。事件から12年、魔の手が再び愛子を襲う! 戦慄のサスペンス・ミステリー。

内容説明

12年前、誘拐された少女。そして発生した二度目の誘拐事件。目の見えぬ少女はなぜ、再び狙われたのか―。過去と現在を繋ぐのは、誘拐犯の娘。『罪の余白』の新鋭が放つ、戦慄の心理サスペンス!

著者等紹介

芦沢央[アシザワヨウ]
1984年東京都出身。2006年千葉大学文学部史学科卒業。12年、『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yunemo

235
人の優しさ、思いやりが、実は相対する人を壊してしまうのかも。互いの気遣いが沸点まで達してしまうと、後はどうすればいいの。被害者としての親子3人のそれぞれの胸の内、狂おしいばかり。加害者としての親子と夫婦(娘として妻として)の関係、一般的には異常な範疇。ある専門分野で生き続けること、ここでは漫画の世界、純粋でありながら、世間の中で組織の中で、普通の人、並の人として生きるのが難しい。もしかして、人を追い詰めることって簡単なのかも。純粋な優しさと夢の深追いを押し付け続けること。難しい問題を投げかけてくれました。2016/06/05

ダイ@2019.11.2~一時休止

186
面白かったんだけどコメントみたいな幕間でネタバレするの早くない?。そこがちょっと残念。あと何でエピローグはそっちだけなの?主人公は愛子じゃないの?2016/07/22

いつでも母さん

159
芹沢央の新作。そして『目の見えぬ少女はなぜ、再び狙われたのか―』の帯ときたら読まねばなるまい。だが、しかし・・前3作品と比べる訳じゃあないが、今回はどうも私の気持ちは震えなかったなぁ。誰にも共感が出来ないのだ。いや2度も誘拐された愛子だけは痛すぎて哀しくて、幸あれと祈るのみ。これは『愛』と言うのか?言えるのか?歪んだ感情を正当化しようとすると、このような精神・このような行動になるのか!私は嫌だ。辛口御免です。だが、この捻じれた親子関係と行き違う夫婦の世界感は、病み付きになるかもしれないからご注意を!2016/01/21

黒瀬

151
かつて誘拐事件の被害者となり、視力を失った愛子は12年の時を経て再び攫われる。容疑者は過去の誘拐犯の娘・優奈。なぜ同じ少女が。そこにあったのは10人中9人がドン引きする可能性のある愛の形。緊迫の心理戦と人間のエゴイズムがギュッと濃縮されて読む手が止まらない止まらない。なぜ諦めさせてくれないの。その思いは加害者家族のレッテルを貼られて少女期を過ごしたことで『私は幸せになってはいけない』のだと刷り込まれてしまったからか。『あの時◯◯していれば、あんなことを言わなければ』という悔恨の念は未来永劫燻り続けそうだ。2021/03/17

タックン

113
何で少女が再び誘拐されちゃうの?そんな疑問を持ってずっと読んでってその真相と動機を知ったら、やられたって感じと少し怒りを覚えた。話のネタはいいだけに話の軸がずれてたのでもう少しストーリーを練ってくれたらいい作品になっていたと思うと残念な感じがした。優奈・礼音とも共感はしないけどまだ優奈のほうが理解はできるな。サイコパス物にしたかったならもう少しそれらしく描いて欲しかった。2016/04/20

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