出版社内容情報
千野 隆司[チノ タカシ]
著・文・その他
浅野 隆広[アサノ タカヒロ]
イラスト
内容説明
家禄三百五十石の旗本家の次男だった角次郎は米屋の大黒屋に婿入りした。関宿藩の御用達となり新米番船で2番に入った大黒屋の商いは順調にみえた。ところが店舗拡大を考え始めた矢先、本所深川一帯で大火事が起こり、大黒屋の店舗も焼失してしまう。無事の倉庫に散りぢりになった家族や従業員が再集結するが、義母・おトクは戻ってこない。取り乱す義父・善兵衛を気遣いつつ、角次郎は商い再開に向けて動き出すが…。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から「第二の藤沢周平」と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葵
26
米屋の入り婿になった元侍角次郎のお話、続編の3巻目で関宿絡みのお話は完結。今回は大火事にあって店は焼けてしまい大変な目に。嫌がらせを受けまた襲われたりするけど、最後は悪どい米屋を捕らえてめでたしめでたし。困った人を助け、またその人に助けられ……商売が広がっていく。出来過ぎで予想のつく話だけれども、水戸黄門が好きな私は懲りずに読む。しかし、米屋はみんな悪すぎる!でも襲ってくれないと、元侍の角次郎の凄腕がみせられないから仕方ない。2024/04/08
ベルるるる
25
火事で、大黒屋は焼けてしまうが、倉庫の米はなんとか無事で商売を続ける事もできた。火事の中、善兵衛が助けた人に大黒屋も助けられる。「情けは人の為ならず」ですね。2017/03/19
はにこ
23
江戸ものと言ったらやはり火事よねぇ。上手く廻り始めた大黒屋を火事が襲う。店も焼けて家族も離ればなれ。そんな中でも商いを立て直そうとする大黒屋。生命力が素晴らしい。米の調達で出てきた御仁がちょっと出来すぎだったけど、無事にいって良かったねぇ。表紙のお万季が色っぽい。2021/02/14
高橋 (犬塚)裕道
8
星3。面白いが気になることが一つこれまでに割と大きめの米問屋が2軒闕所になったそして多分この話の流れではもう一軒闕所になりそうなのだが、江戸の米事情は大丈夫なのだろうか?気になるのなあ。この先話が進むと共に米問屋がどんどん潰れていっては本当に江戸の米事情が心配になる。ま、そんなことはないと思うが。2023/05/14
rokoroko
8
そうか,火事でまたお米の値段が上がるのか。。館林の米は美味しいのかなと思いながら読んだ。館林あたりは今は二毛作なのか植え付けが少し遅かったななどと思いだした。2017/07/12
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