この日のために〈下〉―池田勇人・東京五輪への軌跡

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041036334
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

いかにして実現し、何をもたらしたのか?

五輪に託した夢があった!

政治家に転身した池田勇人は着実に要職を踏み、ついに首相に就任。東京オリンピック開催準備の政府責任者として、首都大改造、東海道新幹線の建設などを指揮、経済成長を牽引する。しかし、開催直前、病魔が池田を襲う。一方、東京五輪決定を機に組織委員会事務総長に就任した元朝日新聞記者の田畑政治は、突如湧き起った責任問題で事務総長辞任に追い込まれてしまう。「記憶に残る大会に」「経済成長に弾みを」……。それぞれの理想を掲げて奔走した二人。そしてついに「この日」は訪れた――。

第三章 月給を倍にする(承前)

第四章 水と道路と鉄道と

第五章 国をひとつに

第六章 世紀の祭典

終 章

内容説明

政治家に転身した池田勇人は着実に要職を踏み、ついに首相に就任。東京オリンピック開催準備の政府責任者として、首都大改造、東海道新幹線の建設などを指揮、経済成長を牽引する。しかし、開催直前、病魔が池田を襲う。一方、東京五輪決定を機に組織委員会事務総長に就任した元朝日新聞記者の田畑政治は、突如湧き起った責任問題で事務総長辞任に追い込まれてしまう。「記憶に残る大会に」「経済成長に弾みを」…。それぞれの理想を掲げて奔走した二人。そしてついに「この日」は訪れた―。

著者等紹介

幸田真音[コウダマイン]
1951年生まれ。米国系銀行や証券会社で、債券ディーラーなどを経て、95年『小説ヘッジファンド』で作家に。『天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債』で新田次郎文学賞受賞。テレビやラジオでも活躍。政府税制調査会、財務省・財政制度等審議会、国土交通省・交通政策審議会、NHK経営委員会の各委員など公職も歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

それいゆ

78
1964年当時私は中学生でした。私の田舎でも聖火リレーが行われ、選ばれた人たちが参加しました。私はうらやましそうに見ていただけでしたが。10月1日に東海道新幹線が開通、10日は待ちに待った東京オリンピックの開幕。各国代表の入場行進、自衛隊機が青空に描いた五輪マーク、天皇陛下の開会宣言、廊下に置いたテレビで授業中に見せてもらったマラソン、後に観た市川昆監督の公式記録映画、すべて「ALWAYS三丁目の夕日」に出てくる世界でした。池田勇人総理については「所得倍増計画」という言葉しか知らない中学生でした。2016/05/27

ゆみねこ

67
64年のオリンピック、この招致に奔走した田畑政治。それを機に日本の経済を立て直した宰相・池田勇人。下巻は読みやすく一気に読了。2020年のオリンピックも課題山積だが、何としても成功をと思いました。池田勇人さん、もっと長生きして欲しかったですね。2016/06/22

ナミのママ

62
下巻に入りいよいよ実現に向かって動き出したオリンピック。東京五輪が開催されたということの裏に、政治がらみ、復興、海外との交渉etcこんな動きがあったと改めて知りました。記念のタバコや切手、あれは資金集めだったんですね。景気が良くなったからOECDに加盟したのではなく、先進国に仲間入りするための加入だったとか。そしてタイトル「この日のために」がオリンピックソングの曲名だったのも知らなかったです・・・。池田勇人氏の活躍だけでなく戦後がわかり、読んで良かったです。2016/05/30

けぴ

54
上巻と比較して池田勇人の占める割合が高くなる。大蔵大臣から総理大臣へ。強いリーダーシップを発揮して口先だけではなく、自ら汗を流して働く姿は深い感動を感じる。東海道新幹線、首都高速道路、そして東京オリンピック。池田勇人がいなければ現在の日本も随分違ったものになっていたのではないか?沢山の人に読んで欲しい好著。勿論、幸田真音さんのベストワンと言えるでしょう!2020/03/17

まつうら

42
(上巻の続き)この作品のもうひとつのストーリーは、総理大臣を務めた池田勇人の生涯だ。所得倍増を標榜し、日本の経済成長を政策として牽引した立役者で、夫人同伴の外交とか、マスメディアを駆使したPR活動とか、いまの総理大臣が当たり前にやっていることを始めた人でもある。これまでに戦後経済の物語をたくさん手にしてきたが、ソニーの盛田昭夫、開銀総裁の小林中、富士製鉄の永野重雄らの活躍は、池田の政策抜きには語れないことを知る。作中では触れられていないが、こんな大切な気づきを与えてくれた著者に感謝したい。2022/08/15

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