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東京結合人間

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041034743
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

グロテスクな世界観と緻密な論理的推理に彩られる、異色の本格ミステリ。

“一切嘘がつけない”障害をもつ結合人間“オネストマン”だけが集う孤島で、殺人事件が起こる。容疑者たちは“嘘をつけない”はずだが、全員が犯行を否定。事件に巻き込まれた圷は殺人犯を追うが――。

内容説明

男と女が互いの身体を結合させ、結合人間となって特殊な生殖を行う世界。この結合の過程でときおり、一切嘘がつけない結合人間=オネストマンが生まれる。オネストマンの圷はある日、高額な求人に目をとめる。オネストマン7人の共同生活を撮影する映画の出演者を募集するというのだ。報酬目当てで参加した圷は、他の参加者たちと孤島に向かう。しかし、撮影クルーは海上で姿を消し、オネストマン7人だけで一夜を明かした翌朝、孤島の住人親子が死体で発見された。容疑者7人は嘘をつけないはずだが、なぜか全員が犯行を否定。圷は推理を試みるが、新たな犠牲者が出てしまい―。

著者等紹介

白井智之[シライトモユキ]
1990年、千葉県印西市生まれ。東北大学法学部卒業後、会社員。在学中はSF・推理小説研究会に所属。2014年、「人間の顔は食べづらい」が第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となり、同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

263
異端派の本格ミステリ作家・白井智之さんの第2作は、とても辛い読書でした。男女のどちらかがパートナーの肛門から体内に入ると結合人間になって手足が4本ずつになるなんていう摩訶不思議な事をよく考えるもので、それはまあ辛抱すればいいのですが、やはり命が粗末に扱われる点が読んでいる間中一番情けなかったですね。警察は存在感がなく殆どの人物が平然と無造作に殺人を犯し、メインの事件の殺人動機もよくわかりませんでした。真面目な人間もいますが、無能・無力な存在として描かれており要するにこの世界では正義は機能していないのです。2023/05/12

❁かな❁

193
きゃー‼︎こんなの初めて…。本当にめっちゃエグくて怖かった。元気な時に読むのがいいよと言われてた意味がよくわかる(笑)男女が特殊な生殖活動で結合人間になることだけはわかっていて覚悟もできてたのでプロローグは余裕でコレのことを皆が心配してくれてたんだと思ってたら1章がとんでもなくエグかった!目を背けたくなることのオンパレード!それをクリアしたら大丈夫と聞いていた通り孤島クローズドサークルミステリーへ♪この斬新な作品は何なんだ?最後の最後まで二転三転して面白い!白井さんがド変態だとよくわかった(褒めてます笑)2018/03/19

🐾Yoko Omoto🐾

175
エロ、グロ、SF、バイオレンスのカオスなコラボレーションに軽く目眩。そして設定、展開、真相の悪魔的な大胆さに唖然。プロローグの結合で怯み、何だかサブカルチックな少女売春にゲンナリし、孤島のクローズドで胸踊らせたあとエピローグで脳天割りを喰らう。序盤から伏線を匂わせる記述は頻発するものの、どこに繋がるのかまるで予想させないところがこの特殊設定の為せる業。「あれとかそれとかどうなった…」と訝しみながらのエピローグ突入で怒濤の真相暴露ラッシュに呑まれ頭の中は限界突破状態に!まさにバージンショックな本格だった。2016/02/03

nobby

132
読み始めて数行での感想は「これはダメだ…」“結合”というトンデモ設定に向けてのグロい行為やら、序盤描かれるエロや軽薄な悪事に不安いっぱいで何とかついていく感じ…それが何やら一章最後で身を乗り出す展開になると、二章では孤島やら密室モノな本格ミステリに早変わり!嘘がつけないオネストマンに紛れ込んだノーマルマンは誰だ!?の推理は面白いが少しスピード感鈍るのが残念…そもそも結合人間にする必要あるのかと首かしげて読んでいた自分はラストとエピローグで浅はかさに気付かされて降参(笑)2017/04/09

モルク

111
トンデモ設定。生殖器を持たない人間の生殖行為「結合」、肛門から入り二人が一人に結合し、結合人間が出来上がる。稀に嘘のつけないオネストマンが存在する。オネストマンだけを集めて撮影を行うはずが、孤島で殺人事件が…。嘘をつけない彼らなのに犯行を否定、さて犯人は…。前半はやたらグロくウヘッっとなる内容、覚悟はしていたもののかなり強烈!後半は謎解き。ああでもない、こうでもないといろんな予想が。一件落着したように見えたがとんでもない結末を迎える。これを読んだからにはどんなものにも耐えられる気がする。やみつきになる。2018/03/08

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