カドカワムック
幽 〈vol.24〉 - 日本初怪談専門誌 特集:リアルか、フェイクか。

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  • サイズ A5判/ページ数 496p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784041033876
  • NDC分類 905
  • Cコード C9493

出版社内容情報

リアルかフェイクか 虚実のあわいに

世にありとある怪談は、文芸作品であれ映像作品であれ、「事実」と「虚構」を両端に据えた、面妖なるグラデーションのいずれかに位置づけられるはずだ。
その領域を、事実と虚構のボーダーランドと呼ぶことも可能だろう。近年、主に映像分野で注目を集めてきた「フェイク・ドキュメンタリー」もしくは「モキュメンタリー」は、そうした怪談本来の特性をいわば逆手にとることで、日常を切り裂き、現実を震撼させようとしてやまない、いかがわしくも魅力的なジャンルである。おりしも、それら映像作家の営為に挑発されるかのごとく、小野不由美の『残穢』を筆頭に、『幽』で連載中の京極夏彦『虚談』や辻村深月の最新刊『きのうの影踏み』など、虚実皮膜のあわいに果敢に踏み込む文芸作品も相次いでいる。
怪談という表現の本質を、いま一度、見つめ直すために──『幽』次号は「リアルか、フェイクか」というテーマで、怪談表現の過去と現在を総展望いたします。

特集
◆浅田次郎『神坐す山の物語』ほかをめぐって 浅田次郎氏インタビュー
東雅夫 御嶽山(みたけさん)イベントルポ

◆論考 近世/近代/現代
小二田誠二「フェイク・ドキュメンタリーのルーツとしての江戸実録本をめぐって」
千街晶之「『リング』から『残穢』に至る怪談実話史をめぐって」ほか

◆復刻
平山盧江

◆特別寄稿
福澤徹三

◆インタビュー
『残穢』『鬼談百景』監督:中村義洋

◆座談
NHKドラマ『怪異TV』制作秘話

◆エッセイ
道尾秀介/花房観音/長江俊和/黒史郎

◆連載
綾辻行人、小野不由美、京極夏彦、有栖川有栖、初野晴、朱野帰子、高橋葉介、諸星大二郎、柴門ふみ、波津彬子、伊藤三巳華ほか

◆インタビュー
辻村深月『きのうの影踏み』、田中康弘『山怪』ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さといも

9
今回のvolはあんまり乗り気になれなくて積んでました。でもでも読み出したら止まらない。フェイク・ドキュメンタリー大好き。中村義洋監督インタビューは嬉しくて変な声出ちゃった。新しく始まった連載も次の話が待ち遠しいくらい良かったし、いつもの連載も良かった。特に山白朝子さんが好みで良かったです。怪談実話コンテスト、幽文学賞が終わりとの事、楽しみにしていたので残念。さぁ、次のvolは人形。楽しみ。2016/07/04

海山ごはん

5
実話系怪談が好きだけど、洗練された怪談小説も好きだ。今号から連載の始まった近藤史恵さんの小説の今後の展開が楽しみだ。怪談話は夜に読むと怖さも倍増するから、止められない(笑)2016/05/30

月灯

4
こういう本があるの知らなかった。図書館で借りて恒川光太郎さんと他、少し読んだ。今更ながら「こんな本があるんだ❗買おうかな。。。」と悩んでしまう(笑)半年に一冊ペースなのかな?買おうかな?2017/01/04

はね

2
このところ、読んだ本の初出が「幽」だったことが多くて、以前から気になっていた雑誌。で、なんとなくAmazonで検索してみたら好きな作家さんがたくさん執筆されてたので、これはもう、幽、読んじゃいなよ!ってことで買っちゃいました。書籍化されたら買うかも?な本多数。2016/03/13

ekura

1
特集・リアルか、フェイクか。2024/01/25

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