出版社内容情報
元イケメン俳優で料理人見習いの海里が働く定食屋「ばんめし屋」に、海里の兄の友人で刑事の涼彦がやってきた。兄と涼彦は20年ぶりの再会だという。しかし海里は涼彦に巻き付く「マフラーの霊」をみてしまい……。
内容説明
兵庫県芦屋市。警察署と教会の間にある小さな店、それが夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。元イケメン俳優の五十嵐海里は、料理人見習いとしてここに居場所を見つけた。不仲だった兄・一憲との関係も修復中のある日、突然一憲が店を訪れる。しかし海里は、一憲の親友だという刑事・涼彦を見て絶句する。なんと涼彦には、「マフラーの幽霊」が巻き付いていた。謎のマフラーの理由とは?泣いて笑って心が軽くなる、お料理青春小説。
著者等紹介
椹野道流[フシノミチル]
兵庫県出身。1996年「人買奇談」で講談社の第3回ホワイトハート大賞エンタテイメント小説部門の佳作を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
324
話はベタベタなんだけど最後は思わず泣けました。次回作を早く読みたいよ〜2015/09/25
スズ
189
兄の一憲とのギクシャクした関係も改善しそうな中、一憲のかつての友人である刑事の仁木と一憲がばんめし屋の前で再会し喜びを分かち合う。だが、海里の目にはマフラーの幽霊が彼の首に巻き付いているのが見えて…。ストーカーにより大切な人を殺されて時間が止まったままの仁木を放っておけない海里が、彼の心を不器用ながらも懸命に励まそうと頑張る姿が好印象。具沢山のクリームシチューにカレー味の茹でもやしのサラダなんて食欲が刺激されてしょうがない。カレー味にしておけば、大抵の物は美味しくなるんですよね(暴論)。今回もごちそうさま2019/08/04
とし
152
最後の晩ごはん「刑事さんとハンバーグ」4巻。海里君兄貴との会話が増えて実家にも帰ることが出来て、海里の兄の友人が登場最後はハンバーグで美味しく、切なく、ほっこりと終わりましたね。2016/04/05
ブランドのアーメン
147
安定のシリーズ最新刊。怪奇なマフラーと主人公の兄の親友が今回の主役。それぞれの関係が進化していく様が楽しい。登場人物も増え、シリーズ続編を期待。『わしょーい』は大いに吹いた。みんなが心に傷を負いながらも支えあっているという物語の根底、夏神の定食や終夜営業に対する考えが本当に素敵だ。2015/10/12
たんぽぽ
131
海里と兄との距離はまた狭まり、お互いへの理解も進んでいる…でも夏神さんは?今回は夏神さんの物語が進むんじゃないかな?と期待していたのでちと残念。2015/09/11