出版社内容情報
榎田 ユウリ[エダ ユウリ]
著・文・その他
内容説明
新学期。カブキ同好会に念願の新入生がやってきた!同時に元歌舞伎役者の指導員も決まり、やっと正式な「部」に昇格できると張り切る来栖黒悟(クロ)。だが、ヒゲモジャの指導員・生島のスパルタのせいで、入部希望者はすぐに激減。なんとか残った四人で、生島は『白浪五人男』の新人公演をやると言い出す。配役が気に入らない新入生の不満は、部長のクロに向かい…。この事態、どうすれば!?青春の葛藤満載、第四弾!!
著者等紹介
榎田ユウリ[エダユウリ]
東京都出身。おもにライトノベルにて活躍。榎田尤利名義でも著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
204
一難去ってまた一難。というか同好会史上最大の難ではなかろうか。いつも以上に続きが気になる。5巻は図書館本だとしばらく待たないと回ってこなさそうなのに。2017/07/01
じぇりい
157
新入部員が入って、指導員もやってきて、これで同好会から部活へ昇格か?と喜ぶのも束の間。人が増えるとそこにトラブルが発生するのもお約束で…モヤモヤイライラしながら読み進め、漸く後半スカッと爽やかな展開にやはりこうでなくっちゃ!新しい王子登場の予感もあり(笑)次巻へ続くための伏線をばらまいたような4巻でした。2015/09/27
masa@レビューお休み中
127
カブキ部ができてからもう一年経ってしまったんですね!遅々として進まないと思っていたのに、あっという間に彼らはひとつ歳を重ねてしまっている。高校の3年間って本当に怒涛のごとく過ぎ去っていきますよね。そして、カブキ部としては節目の年でもあるんよね。新入生が入ってくれるかが部活にに昇格する鍵となってきます。興味を持った一年生もたくさん来て、新たに指導員も来てくれてめでたしと思いきや…。あらあらと、また大変なことがやってくるのです。今回も面白かったけど、痛々しくて読むのしんどかったですね。5巻は軽やかに進むかな。2016/05/11
ううち
114
いつものことながらあっという間に読んでしまった。今回はちょっともやっとした展開でしたが、舞台シーンは背景も含めて楽しませてくれます。出番はちょこっとでしたが蛯原くんの存在感が光っていました。続きが楽しみです。2015/12/11
藤枝梅安
107
わがままな新入部員と、新しい指導員の間に入り苦労する黒悟。自分の好きな役ではなく、与えられた役をやる、という人生の基本を知らない若者達。歌舞伎界で芝居と現実の狭間で苦悩しながら生きていく人々から見ると、「自分の希望」などと言っている若者が甘ちゃんに見えるのは当然。他人と思ったら、実は親戚だった、実は血のつながりがあったという、まさに歌舞伎の世界が展開される。一筋縄でない行かない人物が次々に登場し、それぞれが主張しあいながら、現代人には理解不能な人間模様が展開されていく、それこそまさに歌舞伎の世界。2015/11/10