出版社内容情報
「何事もないのが一番いい。そのためならどんなこともする」日本の誇る情報組織、その組織には名前すらない。ただ、便宜上イトウ家と呼ばれる。平和にまどろむ日本が長く続くように戦う無名の戦士、いや猟犬の日々。
内容説明
日本の誇る情報機関、その組織には名前すらない。ただ、便宜上「イトウ家」と呼ばれる。平和にまどろむ日本が一日も長く続くように戦う無名の戦士、いや猟犬たち。今日も情報と軽武装を頼りに、国内外の“邪魔者”を騙し、操り、脅し、殺す。日本人でもないのに、猟犬に不本意ながらなった男がいた。―良心をすり減らして生きてきた男の今日の仕事は?『マージナル・オペレーション』で軍事小説の新境地を拓いた著者が贈る、スパイ小説!
著者等紹介
芝村裕吏[シバムラユウリ]
ゲームデザイナー、作家、漫画原作者。第5回日本ゲーム大賞優秀賞、第32回星雲賞メディア部門を受賞した『高機動幻想ガンパレード・マーチ』をはじめ、『絢爛舞踏祭』や「ガンパレード・オーケストラ」三部作などを手がける。その特異な世界観と研ぎすまされたシステムから、「芝村ゲー」と呼ばれ、高い評価と熱狂的なファンを多数獲得している。近年は多くの漫画原作も手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
32
芝村裕吏さん初読み。 ちょっと変わったスパイ小説でした。 世界観に馴染むのに手間取ったのですが、他の方の感想で、著者の別シリーズのスピンオフ作品らしいと知り、納得。 「〇〇シリーズ外伝」とか書いておいてくれたら良いのに~(笑)。 シリアスな内容でも、コミカルな会話や突っ込みでサラッと読めました。 新人スパイの幸恵が、本編ではどう変わっているのか気になりますね。 機会があればチャレンジしたいです☆2016/02/09
kou
23
日本の情報って、中国とかにダダ漏れなんだろうな~と、しみじみ思った。最初は、硬派なスパイを描いた作品と思っていたが、新人が入ってからは、愛嬌が出てきて面白かった。それと車への拘りも!! 「嫌な上司との付き合い方」・・・気になる(笑)2019/06/18
miroku
23
スパイの日常。マジオペと関連もなくはない。ドロドロと後味の悪いものになっていないのが良い。2017/05/28
メルル
22
イトウ家と言ったら、やはりシロウです。日本のとある情報機関のお話。「アウトロー、アウトロー、ブラック役所」幸恵の登場で一気に違う話になったかと思うぐらいのコメディー路線。危険な仕事なのに妙にほのぼの。フィクションとは言い切れないような怖い話がたくさん。「嫌な上司との付き合い方」とやらを検索してみよう(笑)2015/09/04
しん
15
スパイはこういうものが面白い。知略戦。映画スパイゲームや、小説ジョーカーゲームのような。ただカーアクションあったり、新人のアウトローアウトローの連呼には少し興ざめ。主人公のアウトロー?ぶりは格好良かったけれど。2016/08/06