出版社内容情報
いつもダイエットしなきゃと言ってるアナタの人生を震撼させる最強青春小説たまみは人も驚く巨デブ女子。邪魔ですみませんと身を竦め生きてきた彼女がデブ専男子から告白された!けれどたまみは泣きながら彼を拒絶して……。甘塩っぱくて毒もある、カウンターパンチ的青春小説ここに見参!
歌川 たいじ[ウタガワ タイジ]
著・文・その他
内容説明
伝説的コミックエッセイ『母さんがどんなに僕を嫌いでも』の歌川たいじ、初の小説作品!たまみは見る人がギョッとするほどの「巨デブ」女子。そんな彼女がデブ専男子から告白された!しかしたまみは彼を拒絶してしまう。だって今まで、「デブは醜い」とディスられながら生きてきたのよ。「太ってるキミが好き」なんて王子様が現れても、救われないの!「やせたら幸せになれる」はウソ。自分を好きになりたい。世界を変えたい!野望を胸に、たまみと6人の巨デブの戦いが今、はじまる!!
著者等紹介
歌川たいじ[ウタガワタイジ]
1966年東京都生まれ。漫画家。1日に10万アクセスを記録した人気ブログ「“漫画”♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です」のカリスマブロガーでもあり、著作に、自身の壮絶な家族の関係を描いた伝説的コミックエッセイ『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(KADOKAWA)がある。『やせる石鹸』が小説デビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
97
文字は小さく、導入部もいまひとつわかりにくく、なかなか物語の中に入ることができなかった。しかし、それを乗り越えると、後半一気に盛り上がる。「デブ」を超えた「巨デブ」前半はネガティブに、そして後半は巨デブが7人集まりダンスパフォーマンスを…。見世物ではなく、キレキレのダンス…。その発表会のシーンは感動で涙が溢れる。彼女たちが発表会を経て、ダンスコンペへと挑戦する姿がとても美しい。コンプレックス、マイノリティいろんなものの偏見を吹き飛ばす楽しい作品。2018/03/10
美紀ちゃん
91
面白かった。オネエ口調が意外に読みやすく、楽しかった。ダイエットするのではなく、辛い気持ちを1枚1枚脱いで行くような爽快感があった(^ ^)2016/04/16
papako
67
気になって。よかった!最初「〜だわ」とか「〜の」という文章に苦労して、途中から脳内変換で読みました。私はデブだわ!体重関係なくデブだ!脂肪に支配されていて、何よりも囚われています!人に体型を指摘されるのが何より嫌いなのに、いつでも気にしてる。人の体型のことも。そして『なにも言わなくてもわかってくれ』って甘ったれています。たまみの『種』の決心。ミノルの憤り。万希の葛藤。どれも笑えない。デブは『やせる石鹸』の列に並べない。なんだろね、この気持ち。大先生や女将さん、辻堂などみんな素敵でした。あー、楽し?かった。2020/03/12
fwhd8325
67
コンプレックス、マイノリティー。そんなもの吹き飛ばせ!痛快な小説です。スパイスのように、ピリッとくるギャグがいい味出しています。アメリカ映画にあるサクセスストーリーのようですが、とにかく、エネルギッシュです。やせる石鹸とありますが、いい汗かけそうな物語です。2016/12/08
Mayumi Hoshino
63
すごく良かった…。彼女たちの奮闘は爽快で、それでいて深く響く。コンプレックスとのつきあい方は、そうじゃない自分になればいいってもんではない。揺るぎない自分になるってことなんだ。太ったまま周りの見方を変えたいという考えにも、苦しい人に寄り添えるように自分がまず痩せるという考えにも、両方に肯定的なのも素晴らしい。地の文も、歯に衣着せないけれど、愛ある感じでいいのよ。登場人物みんないとおしい。好きです。2016/10/22