出版社内容情報
増田 セバスチャン［マスダ セバスチャン］
著・文・その他
内容説明
料理もせず子育てに無関心の母。秘密裏に離婚届を出し愛人と出来ちゃった再婚した父。常に情緒不安定な妹。凄絶な家庭に育ち荒れていた青年の心は、寺山修司との出会いで一変する。演劇の世界に身を投じた彼は、“自分の表現”の実現を目指し原宿に小さな店を開く。それが世界に衝撃を与える一歩とも知らずに。いまやカワイイ文化の発信者として世界的活躍の著者が、どん底から光を見つける青春時代。成功前夜の衝撃エッセイ。
目次
第１章 生まれてきた理由
第２章 ハンパ者、家を出る
第３章 バブル崩壊・家庭崩壊
第４章 ６％ＤＯＫＩＤＯＫＩ
第５章 連綿・連鎖・煉獄
第６章 砂漠
第７章 緊急病棟・フルーツ牛乳
第８章 滞在許可証
終章 営団地下鉄千代田線「代々木上原」行き
著者等紹介
増田セバスチャン［マスダセバスチャン］
アートディレクター／アーティスト。１９７０年生まれ。演劇・現代美術の世界で活動した後、９５年にショップ「６％ＤＯＫＩＤＯＫＩ」を原宿にオープン。２００９年より原宿文化を世界に発信するワールドツアーを開催。１１年きゃりーぱみゅぱみゅ「ＰＯＮＰＯＮＰＯＮ」ＭＶ美術で世界的に注目され、その後は広告や商品のアートワーク、映画監督、「ＫＡＷＡＩＩ ＭＯＮＳＴＥＲ ＣＡＦＥ」のプロデュースなど多岐にわたって活動。１４年にニューヨークでの個展開催を機にアーティスト活動を開始（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ヒロミ
27
きゃりーぱみゅぱみゅのアートデレクションで知った、増田セバスチャンさんの自伝。かなり衝撃的でした。カワイイは弱いものから強いものへのカウンターであるということに腑に落ちた思いです。年甲斐がなくてもいい、カラフルでキッチュ、鳥肌が立つほどポップで原色の世界にとどまっていたい。カワイイカルチャーを知るというより増田セバスチャンさんのファン向けの本かもしれません。私は胸が熱くなりました。2021/10/09
アコ
21
原宿KAWAiiカルチャー先駆者で、きゃりーぱみゅぱみゅの美術演出等で活躍するアートディレクターの自叙伝。実家は裕福な呉服屋ながら家庭環境は最悪。放蕩する父、育児放棄する母、メンタル不安定な妹。逃げ出すように不良とつるみ、アングラ演劇・現代美術の世界に足を踏み入れた後、イベントスペースとして原宿にお店を開く。/理由は違えど「子なし人生」を選んでいるので関心を持つもあまり響かず。もちろん環境の違いもあるけど。次々と流れてゆく先に成功した著者には才能と運があったのね、と。雑な物言いなのは承知で。※積読本消化2020/04/14
たくのみ
13
カワイイブームの仕掛け人・増田セバスチャンの私小説エッセイ。「ちゃんとした家庭」が作りたかったのに、荒れる家庭。ヒロシはその中から抜け出すために、演劇、前衛芸術にのめり込んでいく。そして表現の手段としての作り出した「6％ＤＯＫＩＤＯＫＩ」。バックボーンとなった、寺山修二と藤子不二雄Ａ。ベトナム戦争反戦のムーブメントの聖地・桑港寺。孤独・不安・嫉妬・打算・猜疑心・執着・見栄…矛盾と痘痕だらけのモンスターと向き合うという使命。やはりただものではなかった。2016/07/03
nori
6
I did not know author is famous art director in kawaii culture, before reading. The context did not give me images of 6% which I saw after reading. It means this book must not be a big talk of success people but lack of ability of writing ironically.2017/08/10
金平糖
5
B。2019/03/14
