出版社内容情報
角野 栄子[カドノ エイコ]
著・文・その他
内容説明
花の季節を迎えたコリコの町。19歳になったキキは、10代最後の年、20代に繋がる何か…予感みたいなものがないかしら…と思いながら、日々を過ごしている。相変わらず、とんぼさんとの文通は続いており、直接会えないことにちょっぴり不満。そんな折、ずっと相棒だと思っていたジジにも、小さい白い猫の恋人ができる。だんだんとひとりで届け物に出かけることが多くなったキキは、初めての経験に不安が募るが…。
著者等紹介
角野栄子[カドノエイコ]
東京生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。25歳からのブラジル滞在の体験を描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。以来、第一線で活躍する。1982年『大どろぼうブラブラ氏』で産経児童出版文化賞大賞、84年『わたしのママはしずかさん』で路傍の石文学賞、『ズボン船長さんの話』で旺文社児童文学賞、『おはいんなさい えりまきに』で産経児童出版文化賞、85年『魔女の宅急便』で野間児童文芸賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など多数受賞。2000年紫綬褒章受章、14年旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ykmmr (^_^)
124
また、前回から1〜2年。キキも成人間近。そして、20歳の「記念飛行」。まさに、キキ(魔女)の成人式だなあ。とんぼとも、お互いの『気持ち』をぶつけ合い、進展。コキリ町長さんやジジの恋も、相乗効果⁇そして…13歳からの『恋』が実り…。本当に色々早いなあ…笑。2022/10/06
ありす
45
19歳、大人の一歩手前のキキ。ジジが猫語を話始めたり、思うように飛べなくなったり問題も多いなか、幸せのベールや海の鍵、町長さんの恋など、幸せな話が良かったです。そして20歳を迎えたキキ。とんぼが卒業して帰ってきたけど…ラスト1頁の急展開に戸惑った。2+13年ってことは、そういうことかな?最終巻に進みます。【シリーズ5作目】2020/04/04
Roko
32
キキはとんぼさんとずっと離れて暮らしているうちに、段々と寂しくなってきたんだけど、そんな自分の気持ちに気づかないっていうか、気づきたくないっていう状態です。ジジはそれを見て「人間ってめんどくさいなぁ」って思ってます。 とんぼさんは、そんなキキの気持ちを、わかってるのかなぁ?2023/12/18
sui
28
キキ19歳。今回も出逢いがありました。魔女のライちゃんとサヤオさんは印象的。もしやサヤオさんと浮気!?ってちょっと心配した。とんぼさんからの手紙が、優しさと愛情に溢れていて素敵です。会えないけど、お父さんとお母さんのキキを思う気持ちも伝わってくる。キキととんぼさんの再会の場面には笑いました。そしてその後の展開にドキドキしまくり。良かったねー、キキ。次は最終巻。読みたいけど、読み終わりたくない、複雑な気持ちです。それ程、コリコの町は私にとっても居心地がいいのです。2017/07/24
みけ
17
この巻は素敵なエピソードが多かった。花嫁を幸せにするベールのお届けや、海で拾った100年程昔の鍵の届けだったり。モンシロチョウの章ではトンボがちょっとキザ。「あのトンボがねぇ」としみじみ。何か困難があっても、その困難にじっくりと向き合う事が出来る大人になりたいものです。次の巻でいよいよラスト。2019/01/27