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今日はいぬの日

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041030318
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

飼い主一家に虐げられ、辛い日々を過ごす白犬のヒメは、流星群の夜、庭に落ちた不思議な石を見つける。 その石をなめたヒメは、なんと人間の言葉を話せるように。 ヒメは言葉巧みに、家族を操り始めるが……。

内容説明

飼い主一家に虐げられ、辛い日々を過ごすスピッツ犬のヒメは、流星群の夜、庭に落ちた不思議な石を見つける。美しく甘いその石を舐めた彼女は、なんと人間の言葉を話せるようになる。「わたしはきっと、世界で一番、賢い犬」ヒメは言葉巧みに、家族を思うままに操り始める…。一方、動物の殺処分を担当する施設で働く獣医師の小高は、犬たちの変化に気づく。まるで「クチコミ」で、自分たちの死を知ったかのように、態度を変える犬たち。そして…。二つの物語が重なるとき、前代未聞の、犬と人のサバイバルゲームが始まる。

著者等紹介

倉狩聡[クラガリソウ]
1982年東京都生まれ。国際製菓専門学校夜間部卒業。2013年「かにみそ」で第20回日本ホラー小説大賞“優秀賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

114
読友さんのオススメから。人間に虐げられてきた犬の復習劇。なかなか重たい内容でした。私自身はペットを飼った事がないんだけれど、読んでて家族から冷たく扱われてるヒメがとても不憫で悲しくなりました。そしてそれが自分自身にダブって見えて余計に辛かったです。殺処分の問題や悪徳ブリーダーの問題にも触れていて、ペットを飼うことについて考えさせられました。言葉は話せないけど、ペットも人と同じ。当たり前だけど、可愛いからって安易に飼うのはやめるべき。飼うならばきちんと責任を持って、惜しみなく愛情を注いで欲しい。2016/01/13

まさきち

91
見事に裏切られました。犬に纏わるあたたかいお話と思いきや、ある日突然洒落るようになった一人の犬と人間社会との戦いをつづったお話で、少々面喰いました。が、その中で交わされる会話の中に、犬と人間とのかかわりについて突き刺さるような言葉が多く、しっかりと楽しんでの読了です。2022/01/26

藤月はな(灯れ松明の火)

76
責任感のない人間が「可愛い」、「人気だし」、「いらなくなったら捨てればいい」、「鬱憤晴らし用にいいじゃん」という軽い気持ちで動物を飼う。だが、そんな人間たちに動物虐待やネグレクトされた動物の意志は人間より軽いのか?罪を背負いながらも勝手に人間から捨てられ、人間の都合で殺されるしかない動物達のことを心から想う小高さんが「雅史がヒメに何を言うか聞いてから動物たちの処遇を決めよう」という場面で戦慄とともに哀しみが襲いました。もう、既に動物を侮る人間が同じ人間の手によって断罪される日がいつか来ているかもしれない。2015/09/24

里季

74
犬好きの心をくすぐる癒しのお話かと思ったら違った。以前、保健所に勤めていた時、飼い犬の鑑札を地区別にそろえたりする仕事もしていました。保護されてきた犬の檻からはおーんおーんと泣いたり、檻が壊れんばかりに暴れる犬も。犬や猫、小鳥やカエルにまで人格(?)があると考えさせられるお話でした。2015/10/18

おかだ

70
考えさせられるホラー。動物管理センターで働く小高と、家族に愛してもらえない飼い犬のヒメ、交互に語られる物語が交わる時、戦慄の夜がやってくる。犬ではないが、我が家にも一緒に暮らす動物が居る。何度となく、お前は大丈夫だよな?不満はあるか?私たち、ちゃんと愛し合っているよな?と問いかけながら読書した。愛に飢えたペットの復讐に加え、悪質なペットショップやパピーミルの残酷な実情にも胸が痛む。葉真中顕の『ブラックドッグ』に愛らしさと切なさを盛り付けした感じで、身勝手な人間に蹂躙される動物の悲鳴が轟く作品。2018/05/23

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