出版社内容情報
宮中を再び嵐が襲う――! 恋と戦いの平安絵巻、第2弾!
七星剣を無事取り戻した透子。朱雀院の宮との距離も少し縮まり、束の間の平和を楽しんでいた。だが紗子の境遇に異を唱える人物・帥の宮が現れたことで、再び渦中の人物に。果たして帥の宮の意図とは……?
内容説明
帝の寵姫である叔母・紗子を守るため、宮中に入った透子。手に入れた平穏な日々も、公達が「紗子を女御に」と言いだしたことで一転、ふたたび弘徽殿からの嫌がらせがはじまる。弘徽殿に物の怪が現れたのは紗子の呪詛のせい、と疑いをかけられてしまい、透子は朱雀院の宮と物の怪を追うが、物の怪が現れる先にはいつも、紗子を女御に推挙した若き公達・帥の宮の姿があって…?七星の想いが絡みあう平安恋絵巻、第2弾!
著者等紹介
九月文[クツキアヤ]
第6回角川ビーンズ小説大賞優秀賞&読者賞受賞。「佐和山物語」(受賞作改題改稿)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
24
やっぱり朱雀院の宮様以外にも〈力〉4を持つ方がいたんだ。皇族って食えないひとばっかだね。太宰の帥だからもう帰っちゃうのか。ようやく透子は宮の正体に気づく・・。2017/01/07
粋
10
宮様三人衆の掛け合いは面白いな。こっちを主人公にした方が面白かったりして(笑)それから断章も面白かったな。身内にまで見限られてるとはさすがに思わなかった。2022/07/10
シュウ
8
どうなるかな。2021/09/23
梅みかん
8
龍尚も頼りがいがあって、透子にも近くて、朱雀院の宮にとっては、強敵。帥の宮様も東宮もある意味いい性格してる。2020/10/07
hh
6
この人の作品はやっぱりいいな。読み応えがあって満足感がある。透子が言ってることって人の存在意義を肯定していてとても大事なことだなあって思えた。朱雀院の宮も透子の発言はかつての自分に伝えたかったことなのだと気づいててよかった。透子の存在によって朱雀院の宮も変わってきているんだというのが感慨深い。最後の帥の宮とのやりとりが友情のようなでもそれよりちょっと怖いような関係でなかなかいいな。最後についに姫宮の正体を知って今後の展開が楽しみだなあ。2016/01/02