出版社内容情報
門脇と南部は法学部の学生。門脇の行きつけの居酒屋で起きた客同士のトラブルで、バイトの女性がいたぶられ殺され、その様子が映像に収められてばらまくと門脇たちは脅される。いつか復讐をと願った彼らだが――。
内容説明
大学に入学してすぐに知り合った南部と門脇は、互いの一風変わった正義感に意気投合した。だが、行きつけの居酒屋で巻き込まれたトラブルが原因で、南部の彼女がいたぶられ死ぬ。しかも二人に突きつけられたのは、その様子を収めた映像をばらまくという脅しだった。一度は屈服せざるを得なかった彼らは、いつか復讐をと願いながら、悪事に手を染めていく。だが、門脇には不治の病による死期が迫っていた…。横溝賞作家、渾身の社会派エンタメ!!
著者等紹介
伊兼源太郎[イガネゲンタロウ]
1978年東京都生まれ。上智大学法学部卒業。新聞社勤務などを経て、2013年に『見えざる網』(受賞時「アンフォゲッタブル」を改題)で第33回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しんたろー
184
伊兼さん既刊コンプリート…著者には珍しいバイオレンス風のピカレスク小説で読み始めは戸惑ったが、段々慣れてくると面白くなってきた。ヤクザのせいで自殺した彼女の復讐でアウトサイダーに身を堕とした若者二人の青春物語でもあるのが好み。スピーディな展開、血が香るアクション、キャラが濃い人物が続々登場など「大沢在昌さんを意識した?」と思わせる(笑)。超能力的な要素が盛り込まれているが、効果的にはなっておらず残念。が、飽きさずグイグイ引っ張り、終盤に全ての伏線が回収されスッキリできるので、B級好きの人にはお勧めできる。2021/02/03
Yuna Ioki☆
49
950-153-32 スピーディーな展開で一気読み。内容としてはありがちかなあ。男は体はってなんぼやね(笑)個人的にはポールさんが好きです(*´∀`)2015/04/27
らむり
40
外道って、そういうことなのね。いまいちでした。2015/04/17
keith
28
復讐。ただそのためだけに遠回りして生きてきた男たちの物語。主人公の仲間たちが出来すぎなせいで、ちょっと都合がよすぎかな。2015/07/17
マサキ@灯れ松明の火
15
展開は、スピーディーでしたね。王道でありながら、捻りが入りすぎな感じも致しましたが…まあまあですかね。大切な人を奪われた男達は、自ら「外道」となり、復讐の時を待つ。個人的に、ポールさんのキャラが好きですね。‥恒例の一言、伊兼先生!「お煎餅ちゃん」をください!!!щ(゜▽゜щ)(←まさか…王道系にまで出てくるとは…)2015/06/21