出版社内容情報
落馬事故に巻き込まれた王女フレデリカは、目覚めると召使いの身体に乗り移っていた！ しかも王女は死んだと王宮中がパニックに！ 元の姿に戻るため、「地獄の番犬」と名高い騎士・イザークの力を借りるけれど？
内容説明
「エーデルクライン王国の宝石」と称される王女フレデリカは、天使のような容貌に反し、不気味なものが大好きな隠れ根暗姫。気の進まない遠乗りで落馬してしまった彼女は、あえなく死んでしまう―はずが、なぜか召し使いの体に乗り移っていた！王女が死んだと大パニックになる中、フレデリカは「地獄の番犬」と名高い騎士イザークの力を借りて元の姿に戻ろうとするけれど…？箱入り王女の波乱に満ちた冒険、堂々開幕！
著者等紹介
三川みり［ミカワミリ］
第７回角川ビーンズ小説大賞審査員特別賞受賞。『シュガーアップル・フェアリーテイル銀砂糖師と黒の妖精』にてデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
合縁奇縁
86
「エーデルクライン王国の宝石」と称される王女フレデリカは、天使のような容貌に反し、不気味なものが大好きな隠れ根暗姫。落馬事故に巻き込まれた王女フレデリカは、目覚めると召使いの身体に乗り移っていた！ しかも王女は死んだと王宮中がパニックに！ 元の姿に戻るため、「地獄の番犬」と名高い騎士・イザークの力を借りるけれど？「箱入り王女の災難」シリーズ第1弾。単純な入れ替わりものかと思ったけど、若干違った。召使いグレーテルの体に入ってしまったフレデリカが、グレーテルの魂が入ってるとおぼしき黒猫を懸命に追いつつ、2017/09/12
ひめありす＠灯れ松明の火
74
シュガーアップルをまだ読み終わってないけれど、こちらも。やっぱり三川さんとあきさんのコンビは可愛くって和みます。そんなこんなで表紙のインパクトが強いのか、フレデリカが本体フレデリカの時よりもグレーテルフレデリカの時の方が私にはしっくりしてしまう。イザークに始まって、グレーテル、ユリウス。きっとこの辺りと信頼関係を結ぶのだろうけれど、あとの三人か四人は何処から登場してくるのかな。そしてフレデリカは賢く気高く空っぽな、当代に合う良き君主となっていけるのでしょうか。時代の変わり目と共に見守っていきたいと思います2015/12/19
みさき
59
面白かったー！愛読していた三川作品が立て続けに完結してしょんぼりしていましたが、新たに愛読出来るシリーズが始まって嬉しいです♪落馬事故でグレーテルの身体に乗り移ってしまったフレデリカが、元の姿に戻るべく奮闘する中で成長していく物語。世間知らずだけど、善良で聡明なフレデリカが可愛いです。口は悪いけど、優しくて面倒見が良いイザークも問題なく魅力的。身分差ラブの行方、ユリウスや黒猫に憑依したグレーテルの思惑、黒幕の動向等々、今後の展開が楽しみです。グレーテルの正体は・・・推測してるけど合っているかな～？2015/06/08
莉芳
43
フレデリカがとても素直でいい子で前向きで、読んでいて好感が持てました。グレーテルの立場を羨みながら、そしてからかわれていることに気づいても助けようとする気持ちが揺るがなかった強い子でしたね。イザークも面倒見のいいイケメンで(笑)でもユリウスのキャラも好きなので、これから自分の意思を持って成長するフレデリカに対してどう気持ちが変わっていくのか楽しみ。まさか伯爵を殺すとは思わなかったのでインパクトがあった。2016/08/31
翔（かける）
39
三川みりさんの著書の中で、一番好みの世界観かもしれません。じっくり味わうため、ゆっくり読み進めました。箱入りの王女様の魂が、落馬事故のせいで、台所娘の体に入ってしまうお話。六人の天使と一人の悪魔、死神ジークフリート、魔術を生業とする村など、ファンタジー好きであればときめく設定がたくさん登場します。相手役の騎士・イザークもアングラ設定で好み。惜しいのは、最後のオチとそこに至るまでの展開。てっきり、王女にふさわしい気づきを得る成長譚かと思っていたので…。いや、成長は成長なんですけど…そうなんですけどー！！←2018/04/10
