出版社内容情報
熱き刑事・北郷が帰ってきた! 特命捜査班を率いて未解決事件に挑む。2011年春、大震災直後に蒲田署から警視庁捜査一課へ異動した北郷に与えられた任務は15年前の『大森女子大生放火殺人事件』の解明。アクの強い古参刑事や女性刑事を部下に従え班長代理・北郷が難事件に挑む。
森 詠[モリ エイ]
著・文・その他
内容説明
殺しのお宮入りは許すな!警視庁捜査一課に異動し、特命捜査対策室7係の班長代理となった北郷の任務は、15年間未解決の女子大生殺人事件の捜査。班に集まったアクは強いが捜査の腕は確かな刑事たちと競うように捜査を進め、見落とされてきた被害者の男女関係をたどる中、犯行動機を持つ新たな容疑者が浮かび上がる。だが、彼にはアリバイがあった。犯罪の決定的証拠は見つかるのか?実力派作家による本格派警察小説。
著者等紹介
森詠[モリエイ]
1941年東京生まれ。東京外国語大学卒。週刊誌記者を経て、小説を書きはじめる。83年に『燃える波涛』で第1回日本冒険小説協会大賞・感謝感激大長編賞を受賞、85年に『雨はいつまで降り続く』で第93回直木賞候補、95年に『オサムの朝』で第10回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
90
シリーズ2作目!前作に続き読む。捜一特命捜査対策室第7係班長代理になった北郷が15年前の未解決事件を再捜査する。一癖も二癖もある係員たちがいつしか強くぶれない綱となり、真実を犯人を追い詰める。前作で良い味を出していた元刑事・武田や神奈川の大村デカ長の登場も嬉しい。東北の震災での刑事達の心情も絡めて上手く描いている。北郷を慕う青木奈那が捜査の手法に違を唱えるが「法は必ずしも正義ではない。正義は我々が法を盾にして守るもの。正義は我らの心の内にある。合法でも不正義はある」と言い切る北郷がカッコイイのだ。2016/05/12
はつばあば
49
森さん2冊目でシリーズも2冊目。面白いです。お蔵入りになっている事件を時効までになんとか犯人を上げる・・そんな特殊班はゴンゾウ?者ばかり。人は第一印象が良くても後で後悔する人に遭うこともある。そう思えば第一印象が悪くてもこういう仲間がいい。いやいや率いる者がしっかりしているからいいのだろう。北郷よりやっぱり人物が上だわね。宮崎を今野敏の「隠蔽捜査」の誰に充てようか。そう、隠蔽捜査と同じ位面白いです。もう少し続いてくれたらなぁ・・東北の災害もまだまだ援助が必要だから、内容に組み入れて読者を刺激して欲しい2016/06/04
JILLmama
31
シリーズ2作目。あまり登録数もなく、マイナーな作品と思っていたが、これは個人的にかなりハマるシリーズ。未解決事件を捜査するのだが、筋読みから犯人逮捕までとても丁寧に書いてある。警察小説にありがちなそれは、、、こじつけじゃない?があまりなく腑に落ちる結果、逮捕。主人公は所轄から、本庁の捜一へ。新たな仲間も加わりますます面白くなりそう。2019/07/31
たーさん
17
恋人を殺された事件にけりをつけ宮崎管理官の推薦で警視庁捜査一課に異動した北郷警部補。未解決事件を専門に捜査する特命捜査対策室に配属され、15年前に発生した女子大生放火殺人事件を再捜査を命じられる。なんだかよく出来た2時間ドラマみたいな印象。前作の「彷徨う警官」は恋人を奪われた男の復讐心と刑事の矜持の間で葛藤する心情が心に残ったけど今回は重荷がない分、普通の警察小説になってます。曲者揃いのゴンゾウ刑事達って割には普通のベテラン刑事達だし。ちょっと薄い印象の警察小説だっなかな?2023/03/15
Syo
16
いい。 好かんヤツの 鼻を明かすのは いいよねぇ。2016/05/12
-
- 和書
- 名前で人生は9割決まる