木曜日の子ども

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  • サイズ B6判/ページ数 419p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041028322
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「きみたちは、世界の終わりを見たくはないか――?」 震撼の黙示録!「世界はこんなに弱くてもろくて、滅ぼすなんて簡単なんだってことを……ウエダサマが教えてくれたんですよ」

7年前、旭ヶ丘の中学校で起きた、クラスメイト9人の無差別毒殺事件。
結婚を機にその地に越してきた私は、妻の連れ子である14歳の晴彦との距離をつかみかねていた。
前の学校でひどいいじめに遭っていた晴彦は、毒殺事件の犯人・上田祐太郎と面影が似ているらしい。
この夏、上田は社会に復帰し、ひそかに噂が流れる――世界の終わりを見せるために、ウエダサマが降臨した。
やがて旭ヶ丘に相次ぐ、不審者情報、飼い犬の変死、学校への脅迫状。
一方、晴彦は「友だちができたんだ」と笑う。信じたい。けれど、確かめるのが怖い。
そして再び、「事件」は起きた――。


【興奮と絶賛の声、続々!】

サスペンスがみなぎり、どんでん返しもある。いままでにない熱量に充ちた大胆な設定、叩きつけるような何ともエモーショナルな筆致。強烈な傑作である。(本の旅人2月号より)
――池上冬樹(文芸評論家)

日常の闇をのぞき込むような重くて深い物語に、何度となく立ち止まっては、そのたびに胸がざらついた。この恐るべき小説は、まるで私たち近未来の「黙示録」のようである。
――奥野修司(ジャーナリスト・ノンフィクション作家)

わかりやすい物語ばかりが広がる日本社会にあって、懸命に生きることを肯定する小説を世に送り出す。それ自体が一つの批評となっていると言えないだろうか。
――石戸諭(記者・ノンフィクションライター)

この本は世に出ていいのか? と思う程、心底恐しかった。超然たるリアリティで、じわじわと読み手の心にリンクして迫ってくる。心理描写がモンスター級の小説!!
――うさぎや 矢板店 山田恵理子




第一章  事件
第二章  面影
第三章  気配
第四章  最初の事件
第五章  メモ
第六章  噂
第七章  週末
第八章  七年前
第九章  第二の事件
第十章  約束された土地
第十一章 終わりの始まり
第十二章 世界の終わりにたたずむ者
第十三章 愚か者の涙

重松 清[シゲマツ キヨシ]
著・文・その他

内容説明

7年前、旭ヶ丘の中学校で起きた、クラスメイト9人の無差別毒殺事件。結婚を機にその地に越してきた私は、妻の連れ子である14歳の晴彦との距離をつかみかねていた。前の学校でひどいいじめに遭っていた晴彦は、毒殺事件の犯人・上田祐太郎と面影が似ているらしい。この夏、上田は社会に復帰し、ひそかに噂が流れる―世界の終わりを見せるために、ウエダサマが降臨した。やがて旭ヶ丘に相次ぐ、不審者情報、飼い犬の変死、学校への脅迫状。一方、晴彦は「友だちができたんだ」と笑う。信じたい。けれど、確かめるのが怖い。そして再び、「事件」は起きた…。

著者等紹介

重松清[シゲマツキヨシ]
1963年岡山県生まれ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞、14年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞。話題作を次々に刊行する傍ら、ライターとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

658
文体と小説のタッチはこれまでの重松清そのもの。ただ、物語の中盤からは一気呵成にスピードを上げるとともに、これまでとは違った領域に踏み込んで行く。このあたりからは文体も幾分かは重松調から逸脱を見せる。残りのページ数が少なくなってくると、どのように決着をつけるのか心配になるのだが、最後は再びいかにも重松清らしい予定調和で結ばれる。語り手の「私」は他者への愛も所詮は自己満足のエゴに過ぎないのか、という問いを突き付けられるのだが、それは当然に読者への問いかけでもある。ただ、発想の根幹はやや幼児的な域を出ない⇒2021/02/16

starbro

476
重松 清は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。重松 清 史上、最も闇が深くホラーな作品でした。【神戸連続児童殺傷(酒鬼薔薇聖斗)事件+和歌山毒物カレー事件】をグレードアップした感じです。ワルキューレ恐るべし。少し気が早いですが、今年のBEST20候補です。著者が10年以上前に書いた作品を次々と出版しているのが気になります。2019/02/19

黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)

430
【木曜日の子どもたちよ。目を閉じるがいい。その瞬間、世界は消える(ウエダサマ)】序盤の妻の連れ子・晴彦と父親としての距離を掴みかねていた清水のギクシャクした関係から次第にウエダサマの不穏な影がちらつきはじめ、過去の自分とは関係ないと思っていた事件と犯人が至近距離まで近づいてくる恐怖や不気味さがとても良かった。上田が〝ワルキューレ〟を使ってクラスという世界を殺戮したことに理由を求めるのは無駄なことであり、彼と自分は違うという安心が欲しいという心理はよく分かるなあ。私は共通点があった方が嬉しいですが♡2019/05/02

ウッディ

360
中学生の息子を持つ女性と結婚し、新生活を始めるために買った家は、7年前に中学生による無差別毒殺事件のあった街にあった。コンパスで描いた円のように理想的な笑顔で応じる息子に、距離を感じる新米の父親。そんな時、かつての殺人犯に息子が似ていることがわかり、隣人が突然死する。大人にはなり切れないが、子供でもない中学生の心の中がわからない不気味さを描いた前半は惹き込まれたが、途中から、自分の命を懸けて世界の終わりを見たいというカルト教団のような狂気の世界が続き、一気に興ざめしてしまいました。いまいちでした。2019/08/30

いつでも母さん

289
自分のお腹を痛めて産んだ子とて、いつか心の中はその子のもの。家族だからといって全てが分かる訳じゃない。SNSが氾濫してるこの社会だもの、親の知らない事ばかりだろう。子どもの世界だけじゃないよね。うわべだけの関わり、心の中まで知る由もない。私たちは『世界の終り』など見たくはない。重松作家は時折こんな作品を紡ぐから油断できない。過去の事件やその後のあれこれを思い出す。私はここの誰に思いを寄せられるだろう。沢山の子が死に過ぎです。ここから親子は再生するのだろうが、あまりにも道は遠く重い荷を背負い行くのだろう。2019/02/26

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