角川文庫
ニック・メイソンの第二の人生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041027165
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

「解錠師」の著者による、新シリーズ誕生!警官殺しの罪で服役中のニック・メイソンは、ある人物の手配で25年の刑期前に出所した。条件は、携帯電話が鳴ったら出てどんな指示であっても従うこと――。謎めいた指示は何のためなのか? 過酷な日々が始まる。

スティーヴ・ハミルトン[スティーブハミルトン]
1961年、ミシガン州デトロイト生まれ。98年のデビュー作『氷の闇を越えて』は、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞、アメリカ私立探偵作家クラブ(PWA)賞の最優秀新人賞などを受賞。以後、『ウルフ・ムーンの夜』『狩りの風よ吹け』と、「探偵アレックス・マクナイト」シリーズを発表している。2009年の『解錠師』では、MWA賞最優秀長編賞、英国推理作家協会(CWA)賞スティール・ダガー賞、バリー賞、全米図書館協会のアレックス賞に輝いた。現在ニューヨーク州に在住。

越前 敏弥[エチゼン トシヤ]
文芸翻訳者。1961年石川県金沢市生まれ。東京大学文学部国文科卒。大学在学中から学習塾を自営、留学予備校講師などを経たのち、37歳からエンタテインメント小説の翻訳の仕事をはじめる。ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』(角川文庫)など、ダン・ブラウンの作品を筆頭に、60冊以上の訳書がある。単著に、日本人が誤読・誤訳に陥りがちな英文を収集した『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文』、翻訳学習者向けに書いた『越前敏弥の日本人なら必ず悪訳する英文』(以上、ディスカヴァー携書)、『翻訳百景』(角川新書)などがある。

内容説明

ニック・メイソンが塀の外に出たのは、5年と28日ぶりだった。警官殺しの罪で25年の刑期を言い渡されていたが、ある人物と取引を結び、刑期前に出所したのだ。その条件は、ただ1つ。携帯電話が鳴ったら出て、どんな指示であっても従うこと。張りつめた緊張感の中、失った時間を取り戻そうとあがく彼だが、恐るべき指示は容赦なく下される…孤独な男の闘いを、硬質な筆致で描くハードボイルド・ミステリ。シリーズ、第1弾。

著者等紹介

ハミルトン,スティーヴ[ハミルトン,スティーヴ] [Hamilton,Steve]
1961年、ミシガン州デトロイト生まれ。98年のデビュー作『氷の闇を越えて』は、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞、アメリカ私立探偵作家クラブ(PWA)賞の最優秀新人賞などを受賞。2009年の『解錠師』では、MWA賞最優秀長編賞、英国推理作家協会(CWA)賞スティール・ダガー賞、バリー賞、全米図書館協会のアレックス賞に輝いた。現在ニューヨーク州に在住

越前敏弥[エチゼントシヤ]
1961年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

67
シンプルだが濃密でやや異色のハードボイルドを堪能した。警官殺しで25年の刑で服役していた主人公、ニック・メイソンは取引で5年で出所した。条件は携帯電話のどんな指示にも従う事。この粗筋から何かあると思わせる。冒頭でシンプルと書いたが、大きな広がりはないものの、プロットはそんなに単純ではない。子供に再会したい等、日常を取り戻したい希望を持ちながら、指示に従わなくてはならないニックの孤独、葛藤と闘い陰謀が明らかになる。物語を通してニックの人物像が浮き上がってくる、良くできた作品だった。2016/09/04

ずっきん

51
警官殺しで服役中のニックが取り引きを結び出所。そこには無情な第二の人生が待っていたという表題通りのクライムノベル。のっけから困難な状況へ追い込まれ、折り合いをつけようともがくニックの存在がもう叙情詩。こういう主人公のスリラーは文句なしに面白い。どんどん増していく緊迫感からの怒涛の男臭さに、悶え死にそうだった。「解錠師」から連続ハミルトン、もう大ハマり!続編も楽しみだ!2018/06/22

chiseiok

32
何だよ何だよ、めちゃ面白いじゃないですか!”圧倒的な困難に敢然と立ち向かう主人公の生き様”を描くのが冒険小説(誰かが云ってたw)なのであれば、これぞ100%冒険小説。主人公ニックの八方塞がりっぷりはんぱ無いです。じわじわと見えてくるサブキャラ達それぞれの思惑描写も良いし、ジーナの新旦那さんやエイドリアーナとの対面シーンには泣けた。でも終盤ブチ切れてコールに直談判してあえなく返り討ち、へこまされるニック、いやいや、そらちょっとおバカさん過ぎでしょ^^;。ハミルトン作品は初読みですが大満足、続刊楽しみです。2016/07/15

geshi

31
前作では甘さと青春小説風味が合っていて好みだったけれど今作は甘さが悪い方に出ている。家族のため・自由のために二度と戻るまいとした犯罪社会に足を踏み入れてしまうニックの苦悩を前面に押しているけれど、都合がいい展開が気に食わない。犯罪の後始末は100%おんぶにだっこなのでハードボイルド感薄れるし、大ボスであるコールがなんでニックに拘るのかも描写が足りないし、脇役のいいキャラたちの見せ場もいまいち。シリーズ第一作と許しておけないなぁ。採石場での決戦とか70年代アメリカ映画を思わせるセンチメンタルな犯罪小説。2017/12/04

ぽてち

28
作者は傑作『解錠師』のスティーヴ・ハミルトンなので、かなり期待して読み始めたのだが……。うーん、微妙な読後感だった。やたらと自分にルールを課すストイックな主人公だが、やってることはチンケな泥棒に過ぎない。堅気になると約束して結婚したにも関わらず、うまい話を持ちかけられてあっさりと反故にし、挙げ句に刑務所に面会に来ない妻を恨む。シリーズ1作目だが、次作を読もうという気になれなかった。2020/05/30

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