内容説明
犬のカウンセラーとして22年の実績をもつ著者が出会った、犬と飼い主の心温まる感動エピソード集。犬を愛する人なら涙なくして読むことはできません。自閉症の少年と犬の友情を描いた「はじめてのバイバイ」。おじいさんの思い出を大切に生きる犬を描いた「おじいさんの犬」。阪神・淡路大震災を生き延びた飼い主と犬の心模様を描いた「命の犬」など11編を収録。
目次
第1話 はじめてのバイバイ
第2話 おじいさんの犬
第3話 腕の傷の思い出
第4話 犬と不良少女
第5話 タロウのジャンプ
第6話 ダイエット犬
第7話 心の旅
第8話 白い小さな犬
第9話 漁師町の犬
第10話 命の犬
第11話 わたしを抱きしめて
著者等紹介
三浦健太[ミウラケンタ]
1950年、東京都生まれ。3年間のサラリーマン勤務の後、独立。全国各地で犬のしつけ教室を開く。飼い主の悩み相談にのり、飼い主と愛犬の幸せな生活をサポートする専門家・ドッグライフカウンセラーとなる。94年、日本で初めてのドッグイベント「ワンワンパーティ」を企画・開催。95年、「ワンワンパーティクラブ」を設立、代表となる。2002年、社会動物環境整備協会を設立、「ドッグライフカウンセラー検定」制度をつくる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
柊文庫本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
90
本当に犬には不思議な力があると思います。助けられることばかりです。ずっと一緒というわけにはいきませんが、これからも助けたり、助けられたりですね。2017/01/14
KAZOO
40
犬に関する感動的な話を11収めたものです。私はこのような本には弱くてすぐ涙が出てきてしまいます。読む場所に要注意なのです。福島の村に残された犬や猫などはどうしているのだろうか、ということが気になってしまいます。柴田理恵さんが最後に書かれている文章も感動的です。2015/03/04
速読おやじ
20
この本を読んだ後、自分の愛犬であるダックスを抱きしめました。愛おしくて、愛おしくて。犬は人間の気持ちに敏感で、人が思うよりずっと賢くて、人に寄り添えるんだといいます。この本に出てくる犬たちはみんな優しくて、そして飼い主さんたちの愛情もひしひしと伝わってきて、、この手の話に僕は滅法弱いんです^ ^ たまたまなのか、ちょうど僕のワンダフルライフという5年くらい前の犬の生まれ変わりの映画を夫婦で観ました。僕は2回目だったにも関わらず、涙が出てしまいます。そして、この本、また涙が。。。2021/11/22
sin
15
犬との心の交流。しつけじゃなくどのように犬とお互いに信頼をしている関係を築けるかを、実際のエピソードで簡単に紹介している。しっかりと向き合えば個性はあれどどんな犬もちゃんと答えてくれる。表紙のシーズーはモモちゃん。お爺ちゃんが飼っていた犬。阪神淡路大震災に被災した後、両親と祖父が亡くなり1人になった孫の心を10年支え続けたワンちゃんです。2015/03/06
ユミコ
14
この作者のまえがきに『「オスワリ」や「マテ」が出来なくても、人を怖がったり、無用な警戒心を抱いたりせず、他の犬と喧嘩もせず、なんとなくお互いの気持ちが分かりあえる、そんな犬になって欲しいと思っていました』この言葉に尽きます!、11の短編には心暖まるお話がいっぱいでした。そして、柴田理恵さんのコメントに涙!でした。2015/04/11