出版社内容情報
周囲と上手く馴染むことができない少年・ロウマと同じように浮いた存在のトトは
二人だけのチーム"ドン・グリーズ"を結成する。
高校1年生の夏休み、新たに"ドン・グリーズ"に加わったのは不思議な少年・ドロップ。
「ねえ、世界を見下ろしてみたいと思わない?」――彼の何気ない一言をきっかけに始まったひと夏の小さな冒険は
やがて少年たちの“LIFE”(生き方)を一変させる大冒険へと発展していく。
内容説明
周囲と上手く馴染むことができない少年・ロウマと、同じように浮いた存在のトトは、2人だけのチーム“ドン・グリーズ”を結成する。高校1年生の夏休み、新たに“ドン・グリーズ”に加わったのは不思議な少年・ドロップ。「ねえ、世界を見下ろしてみたいと思わない?」―彼の何気ない一言をきっかけに始まったひと夏の小さな冒険は、やがて少年たちの“LIFE”を一変させる大冒険へと発展していく。感動の青春グラフィティ!
著者等紹介
いしづかあつこ[イシズカアツコ]
愛知県出身。2004年MADHOUSEに入社。設定制作の傍ら、NHKみんなのうた「月のワルツ」のミュージックビデオを初監督。以降、精力的に作品を監督
山室有紀子[ヤマムロユキコ]
神奈川県出身の脚本家。2005年に映画「タッチ」でデビュー。実写映画脚本を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kazuko Ohta
18
薄かったから。それ以外に本書を購入した理由はありません。そもそもノベライズというものにはあまり良い印象がないのです。すみません。……と思いながら読みはじめました。期待どおり1時間もあれば読めますが、目の前に広がる光景は意外と大きかった。かつ、訳あって今は余命という言葉に敏感になっているため、思いのほかジワッと来ました。「たとえ打つ手がないと言われても、ハッピーエンドをあきらめる必要なんてない」。悪あがきであってもできないよりはいい。ほんと、悪あがきのひとつでもやってやれと思う。出来過ぎの偶然も見たいよ。2022/02/08
Kazuko Ohta
14
【再読ではなく、映画版を観たので書き込み】もともとノベライズは「そんなもん」とナメてかかっていますから(失礼極まりなくてすみません)、観る前後どちらか、映画とセットでしか読みません。薄さに惹かれて先に読んだ本作。ロウマとドロップの出会いなど、映画とは順序を入れ替えて描かれている部分もありますが、ノベライズゆえ当然ほぼ同じ。ただ、読んだだけではここまでの光景は想像できず。ロウマとトトが訪れる旅先の美しさには目を奪われました。水しぶきが本当に飛んで来そう。こんなところに公衆電話、あり得ないけど、あったらいい。2022/02/23
はるまげどん
10
推している声優さんが出演されると知って、映画を楽しみにしていたのだけど…。 コロナで観に行けないかもしれないと思い、ノベライズ版を購入。 作中、二度泣けた。 ノベライズ化によって、少年達が抱えている苦悩や心の揺らぎがより、描き出されていると感じた。 ラストの伏線回収がヤバい。 今生きている世界が苦しいと感じている人に、『世界はきっと自分が思っているより広いんだよ。一歩踏み出してみない?』と優しく背中を推してくれる作品だと思った。 映画も観たいな。2022/01/31
葉月文
4
アニメ映画「グッバイ、ドン・グリーズ!」のノベライズ。忘れられないひと夏の冒険。宝物探し。そして、少年たちは少しだけ大人になる。かつて、背伸びをして覗こうとしていた世界を背伸びをせずとも見れるようになる。きっと世界の小ささに気付くだろう。同時に世界の大きさに気付くだろう。もう二度とはこない、特別の日々を、愛すべき友と過ごしたことを彼らはきっも忘れない。だってさ、そうだろう。三人が見つけた宝物なんだから。映画を見てめちゃくちゃ泣いたことを思い出しながら、読了。アニメのシーンが頭の中に蘇る、そんな一冊だった。2022/03/28
読書少年
3
少ないページ数の中にギュッと詰まってる感じ。 少し物足りない感もあったかなあ。 でも3人のかけがえのない冒険はとても楽しかった 最後のいしづかあきこさんの解説がお気に入りです。 映画見たい! 2023/01/19