角川文庫<br> 騙し絵の牙

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角川文庫
騙し絵の牙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041026427
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

出版大手「薫風社」で、カルチャー誌の編集長を務める速水輝也。笑顔とユーモア、ウィットに富んだ会話で周囲を魅了する男だ。ある夜、上司から廃刊の可能性を匂わされたことを機に組織に翻弄されていく。社内抗争、大物作家の大型連載、企業タイアップ…。飄々とした「笑顔」の裏で、次第に「別の顔」が浮かび上がり―。俳優・大泉洋を小説の主人公に「あてがき」し話題沸騰!2018年本屋大賞ランクイン作。

著者等紹介

塩田武士[シオタタケシ]
1979年兵庫県生まれ。神戸新聞社在職中の2011年『盤上のアルファ』でデビュー。2016年『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞、“週刊文春ミステリーベスト10”で国内部門第1位、2017年本屋大賞3位に。2018年には『騙し絵の牙』が本屋大賞6位と、2年連続本屋大賞ランクイン。『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小梅

330
大泉洋を設定した「あてがき」だったのを知りませんでした。単行本が平積みになってる時から気になってました。表紙や章ごとの写真から最初は大泉洋をイメージしながら読んでいたのですが、中盤からは速水になってました。ページ数を感じさせない面白さ。 2020年6月公開で映画化されるとのこと。映画も楽しみです。2020/02/04

nanako

234
記録し忘れていました。読み終えたのはおそらくひと月ほど前…。騙し絵の牙とありますが、私にはこの主人公がそれほど表と裏があるようにも、牙というほどの牙をむいたとも思えませんでした。こうした業界、いや、どんな仕事でも外に出ればこれくらいのことはあるんじゃないでしょうか? 話は全く変わりますが、私も小説や雑誌は、書店で紙で買いたいし、本の重み、感触を感じながら読みたいです。書店で平積みされた本をながめ、手にすることが本当に楽しい私にとって書店がなくなっていくこと、デジタル化されていくことは本当に寂しい限りです。2020/04/25

紫陽花

191
塩田さんの本は2冊目です。最初から引き込まれました。登場人物の個性や腹黒さが上手く描かれていると思います。主人公もひたむきに仕事に打ち込み、その体当たり精神で次々と難関に立ち向かう…。力尽きたと思ったところで、「えっ。そう来る⁉︎」という流れで面白かったです。登場人物たちの謀略(立ち回り)ですが、実社会でもこの程度のことはあるあるですよね。そういった現実的なところもこの物語へ惹きつけられる要因だったのかなと思います。2020/05/26

おかむー

149
俳優・大泉洋をアテ書きしたことで有名な作品は、本屋大賞ランクインも納得の良作。『よくできました』。カルチャー誌の編集長である主人公・速水の視点で出版不況の現実と派閥の駆け引き、妻と娘との関係に苦闘する日々を描く。仕事も家庭も次第に追い込まれてやるせない結末を迎え、その先でのタイトル回収に留飲が下がる・・・ようで下がり切らないのは仕掛け重視のエンタメも入れつつも、あくまで出版業界の問題や未来の可能性を示す業界小説だからななのか。ひっくり返るまでの追い込まれ方が重いので爽快感まで振り切れない感触。2020/05/08

ヒデキ

145
大事なものを守るために出版の世界で懸命にいきている一人の男の物語です。  大泉洋さんのあてがきだそうですが、出版の世界というかコンテンツの世界がいかに生き延びようとしているのか、そして、世界に羽ばたかなくては、生き残れないような状況を描いてくれていました。  書籍だけでなく、世界を見据えて戦うコンテンツが、今の日本に必要だと考えてしまいました2020/11/17

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