出版社内容情報
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あの人がいる場所にくると、胸の奥がすこし、苦しくなる
「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」。いつも大切なことを教えてくれた明里、彼女を守ろうとした貴樹。二人の恋心の彷徨を描く劇場アニメーション『秒速5センチメートル』を監督自ら小説化。
内容説明
「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」いつも大切なことを教えてくれた明里、そんな彼女を守ろうとした貴樹。小学校で出会った2人は中学で離ればなれになり、それぞれの恋心と魂は彷徨を続けていく―。劇場アニメーション『秒速5センチメートル』では語られなかった彼らの心象風景を、新海誠監督みずからが繊細な筆致で小説化。1人の少年を軸に描かれる、3つの連作短編を収録する。
著者等紹介
新海誠[シンカイマコト]
1973年長野県生まれ。アニメーション監督。2002年、ほぼ1人で制作した短編アニメーション『ほしのこえ』で注目を集め、以降『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』を発表し、国内外で数々の賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユー
294
新海ワールド2冊目。映画は未だ見てませんが、この内容を頭の中で想像するのも悪くないですね。「初恋」から「大人の恋」まで、ずっと初恋を引きずったままの主人公。人の気持ちには、やはり相手は敏感に感づきます。もっと見て欲しい、聞いて欲しい、話して欲しいと相手は思っています。「向き合う」事の難しさ。2017/03/29
遥かなる想い
220
遠野貴樹を軸にした 三つの短編集である。 映画のノベライズ本らしく、ひどく 映像的で、各場面が鮮やかな色に満ちている 印象である。 人生における 出会いと別れを 清冽に 描く。 大切な人と過ごした時間の意味を さりげなく問いかける、切なく 心に染みる 短編集だった。2018/11/18
寂しがり屋の狼さん
208
桜の花びらは貴樹と明里の淡い初恋🌸その思い出は決して地面に触れることなく、秒速5センチメートルの速度で2人の胸の中を何時までも舞い続けているかな(*^.^*)2020/01/04
オセロ
198
どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。 互いに特別な想いを抱えたまま小学卒業と同時に離れ離れになった貴樹と明里の再会を描いた[桜花抄]。 高校生に成長した貴樹に恋心を抱いた早苗の葛藤を描いた[コスモナウト]。 そして大人になった貴樹が様々な恋に墜ちる中で浮き彫りになる明里との初恋がいかに特別なものだったのかを描いた[秒速5センチメートル]。 3部構成で描かれることで貴樹の心境の変化などが丁寧に描かれていて、特にラストはちょっぴり切ないけれどグッとくるものがありました。2022/01/01
せ~や
190
「ハッピーエンドじゃなかった」とよく聞くけど、私はハッピーエンドではないか?と思えてくる。主人公は何か引っ掛かるものを持ちながら、日々を過ごして、最後にやっとすれ違う。文章だけの印象だけど、すれ違った後の一歩は、いろんなものから一歩踏み出していこうとする、それぞれの決心みたいなものを感じて、少し変わったハッピーエンドのように思えた。2016/09/20
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