黙視論

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黙視論

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041025307
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

なるべく他人と会話をせずに生きる「黙視」を、自分のルールとして科している女子高生・幸乃木未尽(こうのぎ・みづく)。ある日、学校の構内で赤いバンパー付きのスマホを拾う。持ち主とメールでやりとりするうちに、彼・九童環がテロリストで、そのスマホはテロの起爆装置だと知らされる。絶対にこれを返すわけにはいかない! 当惑する未尽に、九童はスマホの返還をかけて、「互いの正体を先に見つけたほうが勝ち」というゲームを持ちかけてくる。――九童環とは、いったい誰なのか? その目的とは? 未尽は、たった一人でテロリストに立ちむかう!

内容説明

落とし物のスマホを賭けてテロリストと暗闘することになった女子高生は!?

著者等紹介

一肇[ニノマエハジメ]
テキスト型アドベンチャーゲームを主に開発するPCゲームメーカー「ニトロプラス」に所属する気鋭の物語クリエイター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

55
YA。ラノベ?極力しゃべらない、言葉を発することを止めた高校2年生の幸乃木未尽。ある日未尽は、校舎裏で1台のスマホを拾った。どうやら落とし主は困っていて、スマホには持ち主から次々にショートメールが入ってくる。悩んだ挙句やっとメールに返信した未尽だが、お互いに正体を明かさず、相手を見つけるゲームをすることになる。落とし主は[九童環(くどうたまき)]といい文化祭にテロを起こすという。未尽は校内でも有名な探偵、神興沢れんに依頼をしようと考えるが…▽「黙視」は妄想なのか、それとも特殊能力なのか?思い込み強いな。2019/06/28

miroku

20
話す事を拒否し、黙視(要は妄想)により補完する少女。千里眼の兄。テロリストたらんとする九童環。極端な設定と、純粋な視線が紡ぐ一肇らしい物語。2019/04/10

yosa

16
妄想が幻想になりきれていないんじゃなかろうか。練り込み不足な感があり、現実と妄想の境界が曖昧な割に読んでいてどちらにも違いを感じられず重なり合ってしまい、混乱の元となってしまっている。この混乱こそが作者の狙いなのだとしたらとりあえずは成功しているのかもしれませんが、この混乱は読んでいて特別面白く感じるものではありませんでした。読み口は相変わらず好みだし、ラストに向けての展開は凄く良かったし、オチも唐突だけれど決して悪くはなかったのに、そこに辿り着くまでの仕掛けや物語は正直なところ退屈でした。勿体ない。2017/10/21

ハッピーハートの樹

12
ほとんどは主人公の妄想のお話。どう解釈すれば良いんだろう?リアルでは何も起こっていないのかもしれない。もしくは何も知らないだけなのかもしれない。妄想だけが膨らんで、勝手に突っ走る。いや、本当は全く先に進んでいない?進んだつもりが実は置いていかれている。俯瞰しているつもり。ホントは何も見えていない。強制解除。気付いて良かったよ。/どんなに想っていたって、言葉がなければ伝わらない。前に進むために言葉を取り戻した選択は間違っていないと思います。/九童環はあの人?黙視は解除されたのだから、素直にそう考えています。2017/08/21

うりすけ

10
未尽のようにわたしも喋らない、と決めたことがあったが未尽のように重い理由ではなく、いじけて怒った時であった。黙視論とはなんぞやのわたしでも理解できた。未尽の黙視論は思い込みであっても想像であっても、冷静な未尽の考えなのですごいなと思ったのと、面白いなと思った。2019/12/19

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