青藍病治療マニュアル

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041025291
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「異能症」―別名を「青藍病」という。原因不明、特効薬なし、患者の症状は様々で、一説には、心の病と密接な関係があるとされる。たとえば犬嫌いが昂じて動物全般から威嚇攻撃される能力を得たり、自覚なく虫を潰す恐怖から、それに触れる前に殺す能力が発現したり、金にだらしない肉親への嫌悪感が、年収を読み取る能力を開花させたり、胸に灯る青い蛍の光を見て、人の死期を悟る能力、であったり…。共通点は能力の発動時に「青い発光を自覚する」、ただそれだけ。治療法を模索する静先生とその患者たちのドラマを描く、“異能”青春小説!

著者等紹介

似鳥鶏[ニタドリケイ]
作家。1981年、千葉県生まれ。千葉大学教育学部卒業、北海道大学法科大学院在学中の2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞佳作に入選、07年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

97
連作短編集。ぐっとくるようなお話。年収のやつが一番良かった。2017/08/02

みかん🍊

82
「異能症」つまり特殊な能力を持ってしまう事をいう別名「青藍病」、動物に攻撃されてしまう能力、動物を殺してしまえる能力、他人の年収が見えてしまう能力そして人の死が分かってしまう能力それぞれの患者を精神疾患の1つとして原因や抑制を探る治療する靜先生、年収が分かる能力は面白いが、動物、人までも殺す事が出来る能力を持った人が本当にいたらそれは怖い、無差別殺人が何の防御も出来ずに起こってしまうというのは恐ろしいです、最初似鳥作品が動物が悪者?と思ったがやはりそうはならない、靜先生の動物好きもかわいい。2015/05/12

NADIA

78
少しばかり強い不安症が引き起こす超能力。その力が発動する際に本人に青白く光るように見えるために「青藍病」と呼ばれている。4例の紹介がされているが、その力は「手取り年収額がその人の頭の上に表示されて見える」など、ほとんど人畜無害に感じられるものから「願っただけで対象の生命を絶つ」と最悪のものまでさまざまである。作者特有のユニークな言い回しで割と軽めな印象だが、超能力など一般の人に理解できない力は持つもんじゃないなと思わせてくれる。2017/11/14

papako

76
ちょっと似鳥さんにはまったので。いやー、予想以上に良かった!強迫不安症から目覚める異能力。しかしなんとも不思議で不便な能力。『もし◯◯だったらどうしよう』から『いっそ◯◯を起こしちゃえ』とばかりの能力。なんだかありそう。それでも、そんな能力に悩みながら未来を見つめる登場人物たちが愛おしい。なんども泣きそうになった。一番は『年収がわかる能力』楽しかった。めっちゃ厳密な見え方が笑える。うちの旦那さんを見てもらいたい。そして電子書籍で読んだけど、似鳥さんお得意の注釈もすぐに見れて感動した。2017/02/26

takaC

57
最後はみんな集めて Xavier's School for Gifted Youngsters みたいなの作るのかと思ったけど、そこまで X-men には寄せてなかった。というか潔いくらいに各話がバラバラ過ぎではないか?2019/06/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9458180
  • ご注意事項

最近チェックした商品