記憶の渚にて

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  • サイズ B6判/ページ数 489p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041025277
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

あなたの記憶は、あなただけのものですか? 記念碑的エンタメ巨篇!あなたの記憶は、あなただけのものですか?
記憶の概念を揺さぶる、記念碑的エンタメ巨篇。直木賞作家による全身全霊900枚!


――記憶こそが私たちのすべて。
国際的に著名な作家だった兄が謎の死を遂げた。
古賀純一は兄の遺品の中から謎の遺書と『ターナーの心』と題された随筆を発見する。我が家の歴史を綴ったその文章は、記憶とは大きく食い違うデタラメばかり。偽装された文章は兄の死となにか繋がりがあるのか? 兄の死の真相に迫る古賀を待つ、謎、謎、謎――。
日本からイギリスへ。海を跨ぎ、150年の時を越える一族の記憶に導かれ、すべての謎が一つの像を結ぶとき、予想だにしない圧巻のラストが立ち現れる!

この不確かな世界を生き抜く力となる、最新傑作長篇。


☆本書に寄せられた推薦の声☆
「これまでの白石作品のなかで最も立体的で謎に満ちた物語。 ひとりでも多くの人に読んでほしいです。」 森絵都氏(作家) 「本の旅人」7 月号より
「小説だからこそ生まれた大胆な“仮説”。作者の物語る力に思わず引き込まれた。」 養老孟司氏(解剖学者)
「壮大かつダイナミック。先読み不可能な白石一文の新たな傑作!」 池上冬樹氏(文芸評論家)「本の旅人」7 月号より
「記憶」のあり方を疑ったとき、人生の意味そのものが大きく変わる。いくつもの謎に込められた意味が次々に明かされるクライマックスには鳥肌が立った。大胆な仮説をもとに私たちの認識を問う、おそるべき野心作。読後、世界が一変して見えるだろう。」 タカザワケンジ氏(書評家・ライター)


【著者略歴】
白石一文(しらいし・かずふみ)
1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋に勤務していた2000年、『一瞬の光』を刊行。各紙誌で絶賛され、鮮烈なデビューを飾る。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞を、翌10年には『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞。巧みなストーリーテリングと生きる意味を真摯に問いかける思索的な作風で、現代の日本文学シーンにおいて唯一無二の存在感を放っている。『不自由な心』『すぐそばの彼方』『私という運命について』『神秘』『愛なんて嘘』『ここは私たちのいない場所』『光のない海』など著作多数。

白石 一文[シライシ カズフミ]
1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋に勤務していた2000年、『一瞬の光』を刊行。各紙誌で絶賛され、鮮烈なデビューを飾る。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞を、翌10年には『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞。巧みなストーリーテリングと生きる意味を真摯に問いかける思索的な作風で、現代日本文学シーンにおいて唯一無二の存在感を放っている。『不自由な心』『すぐそばの彼方』『私という運命について』など著作多数。

内容説明

国際的に著名な作家だった兄が謎の死を遂げた。古賀純一は兄の遺品の中から謎の遺書と『ターナーの心』と題された随筆を発見する。我が家の歴史を綴ったその文章は、記憶とは大きく食い違うデタラメばかり。偽装された文章は兄の死となにか繋がりがあるのか?兄の死の真相に迫る古賀を待つ、謎、謎、謎―。日本からイギリスへ。海を跨ぎ、一五〇年の時を越える一族の歴史。そのすべてが一つの像を結ぶとき、予想だにしない圧巻のラストが立ち現れる!この不確かな世界を生き抜く力となる、最新傑作長篇。

著者等紹介

白石一文[シライシカズフミ]
1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋に勤務していた2000年、『一瞬の光』を刊行。各紙誌で絶賛され、鮮烈なデビューを飾る。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞を、翌10年には『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

139
白石一文は新作中心に読んでいる作家です。500P弱、一気読みしました。人の記憶ほど曖昧な物はないですが、それに宗教が絡むと更に怪しくなるんでしょうネ。これだけ精神性を維持するのに大変な時代だと、作家の皆さんは宗教をテーマにした作品に向かうのでしょうか?白石一文版「教団X」として認識しました。2016/07/27

ケイ

135
第一部は、あれ?と思うところもあるも、引き込まれるように読んだ。しかし、二部からはあまりにも現実離れしていて…。タイトルを思えばそういう展開もあるのだろうが、しかし、それで白石さんが何を描きたかったのかがよくわからない。宗教団体や、意識の継承などは、どのようにも持っていけるのではないかと。白石さんのかつての作品を読んで、それを期待されている方には、おすすめできないなと思います。2016/11/04

優希

104
ファンタジーのような不思議な世界が展開されていました。スピリチュアル系の物語と言ってもいいと思います。根底にあるのは「私とは一体何か」という哲学的な考えのような気がしました。有名作家と宗教団体の関係の謎に迫りながら、「生命とは記憶である」という主張が至る所にめぐらされていたような気がします。謎が明らかになったのか曖昧なのが消化不良感ですが、独特の雰囲気は嫌いではないです。2017/05/21

chichichi

82
扱われているテーマがとっても難しいというわけではないのにどうしてこんなに頭がこんがらがっちゃったんだろうか。登場人物が多すぎるからか。一気に読んでしまえなかったからか。謎に向かって大きく動き始めた後半からはページを捲るスピードもせっかく上がってきたのに、このモヤモヤした読後感。。もう捲るページが無いのにハテナがいっぱい浮かんだまま。。2016/11/24

itoko♪

78
複雑な人間関係、登場人物の多さに戸惑いながらも、人の記憶とは何か?を考えさせられる作品だった。産まれながらに持っている「才能」も、経験から得た「成果」も、人間の『記憶』として後代へと伝えられていく…上手く感想にまとめられないけれど、そんな『人間の記憶の神秘』すら感じる壮大な物語でした。初読みでしたが、著書のタイトルがどれも美しく、他の作品も読んでみたいと思いました。2016/08/22

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