内容説明
フリーライターの森田は、震災後の被災地の記事を書くため、松島を訪れる。取材中、墓地の中でほかの墓石と離れた場所に1基づけ建つ大きな墓石が目に留まる。その墓石は元々彫られていた文字が削られ、小さく「立川家之墓」と刻まれていた。調べてみると、太平洋戦争中、特攻隊員として戦地へ赴いた青年のものだと分かる。一方、東京都内で老人の遺体が発見された。十津川警部は、捜査線上に浮かんできた森田と会う。やがて被害者と、森田が追う人物が同一人物だと判明し…。世間から身を隠して生きていた元特攻隊員の老人は、何のために殺されたのか。十津川シリーズ、最新長編!
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞受賞。81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞を受賞。2004年には第8回日本ミステリー文学大賞を受賞。トラベル・ミステリーで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
百太
19
プロットは面白いのに やっぱり表現がつまらない(大先生に失礼)。ドラマだったら絶対見るけど。2015/02/16
きらり
1
十津川警部の活躍あまりなく、特攻隊の悲哀が中心でその頃の話が多くあまり面白くなかった2017/11/06
たかひー
1
★★ なんだかなぁ・・・。2016/02/12
あさみ
1
フリーライターの森田は、取材で松島に向かう。震災の被害が残る墓地に立ち寄った森田は、少し離れた所に立つ大きな墓石に目を留めた。名前の彫り方が不自然な墓石が気になった森田は調査を始めるが、その墓石に関係する人が殺されたことがわかる。あまり十津川色の濃くないお話。震災やら特攻やらの哀しい記憶が多くて、読んでいてちょっと疲弊した。2015/01/17
さるきち
0
90歳で飛行機が操縦できるのか、麻薬密輸で得たお金を見過ごすことができるのか、そんなことに警察が関与していいのか、疑問が多々残り、内容に無理がある。 特攻隊員の悲哀みたいなことはまあまあ書かれているので期待したが、後半はどうにも・・・2016/03/09