出版社内容情報
喫茶店〈ひがな〉の地下で、亀と一緒に住む謎の男・御劔耕助。「バッドエンドの物語しか作れない」とうそぶく彼の作る紙芝居は、生きている者の心を癒やし、死んでしまった者の魂をも鎮めるのだ……。
内容説明
高校生の木崎奏が近ごろ親しくなった年上の友人・御劔耕助は、物語を考え、絵を描き、自分で上演する紙芝居屋だ。ただし観客のニーズに応じないバッドエンド仕様が祟って、まったく商売にはなっていない。ところが不思議なことに彼の紡ぐ物語はそれを必要としている人にとって、ときどき大きな“救い”になることがあるらしい…それが生者か死者かは関係なく。紙芝居が切ない過去をひもとく、心ほっこりミステリ、第2弾登場!
著者等紹介
中村ふみ[ナカムラフミ]
秋田県生まれ。2010年『裏閻魔』で第1回ゴールデン・エレファント賞大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう☆
95
誰もいないトイレから水の流れる音と「帰れ」という声が…。拍子抜けの結末と思いきや、やはり幽霊登場。御劔が意外にスポーツマンっていうことに驚き笑。/死んだはずの恐ろしい父の悪夢にうなされる祖父。彼の抱える秘密が原因?/御劔の高校時代の友人が病んだ。仲良し男女4人組の泥沼劇が醜いけど、ラストの再会にホロリ。/叔母の存在に苦悩する百合。霊無能力者の御劔だからこその回避と安心感に百合との距離が縮まってるけどラブはいらないな。御劔の推理力や百合の霊能力が冴えわたっていたが、カナちゃんと御劔の絡みが多い方がいいです。2018/10/25
那由多
29
一巻でクセになったので、間髪入れず二巻に突入。奏も御劔も百合も、みんなキャラがいいなぁ。幽霊のアプローチの仕方も違ってて、御劔と百合の協力プレイもこれからが楽しみ。しかし百合が奏の地位に入れ替わっているような。奏と御劔のほっこりが好きだから、奏の出番削らないで、お願い。ババヘラアイスが出てきて、地域が限定された。2018/12/02
*+:。.もも.。:+*
27
奏くんは主人公だと思ってたんだけど人物紹介を見るとNo.3に格下げか?百合ちゃんのキャラが強すぎるからなぁ(^_^;) 1巻で出てきたDの女がここにつながるか。哀愁とかレトロ感を書かせたらやっぱり中村さんはウマい。でもこの本って対象年齢どのくらいなんだろう?御劍さんのセリフの端々に出てくる古〜い物事、若者には分からないんじゃないかな(・・?)2015/08/09
igaiga
25
百合さんの出番が多かったなぁー。奏くんの出番が少なくなり、御劔さんはどこで癒しを取っているのか多少心配になりましたが。ここでも地元キーワード発見。しかし・・地元の人はあまり食べないんじゃないかな。しかし、1話目。あんなんでいいの??解決???2017/12/05
しゅてふぁん
25
御劔さんの過去と百合先生の目的がちょっとだけ判明。奏の出番が少なかったのは残念だったけれど、今回も面白かった。これまでずっと一話完結だったのに、最終話だけ続く…(´Д⊂ヽ残りのページが少なくなっていくにつれて、終わらないよね、と思ってはいたけれど!続き、出るよね?2017/03/22