砂漠の国に砂を売れ―ありふれたものが商品になる大量資源ビジネス

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砂漠の国に砂を売れ―ありふれたものが商品になる大量資源ビジネス

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041022542
  • NDC分類 334.7
  • Cコード C0095

内容説明

ドバイで、サウジで、中国で…なぜか砂が飛ぶように売れる、その理由とは?今、起きている資源ビジネスのパラダイム転換を追う!

目次

序章 この言葉の本当の意味を知る者だけが21世紀のビジネスを理解していける
第1章 「砂」の争奪戦が始まった(現代の建築物は砂と砂利でできている;砂や砂利を採取できる場所は限られる;砂漠の砂が建物にも埋め立てにも使えない理由 ほか)
第2章 「水」が品不足になる日(アメリカで進む地下水の急激な減少;2050年には世界の4割以上の人が水不足に;インド農業は「支出」が「収入」の50倍以上 ほか)
第3章 「空気」を店頭に並べる(中国の大気汚染の原因は自動車と石炭;石炭を大量利用しなければいけない中国の事情;インド北部は世界最悪の大気汚染地帯 ほか)
終章 大量資源ビジネスの時代がやってくる

著者等紹介

石川憲二[イシカワケンジ]
ジャーナリスト、作家、編集者。1958年東京生まれ。東京理科大学理学部卒業。週刊誌記者を経てフリーランスのライターおよび編集者に。書籍や雑誌記事の制作および小説の執筆を行っているほか、30年以上にわたって企業や研究機関を取材し、科学・技術やビジネスに関する原稿を書き続けている。扱ってきた領域は電気・電子、機械、自動車、航空・宇宙、船舶、材料、化学、コンピュータ、通信、デバイス、システム、ロボット、エネルギー・資源、生産技術、知的財産など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

25
コンクリートの主成分である砂はアラビア世界に広がる砂では粒子が小さく、弱すぎて使い物にならない。売れるとは思えない資源でもところ変われば有用な資源に変わりえる。今後は水、空気の価値も上がってくるだろうとの内容。2018/06/23

mazda

24
これまで気にしたこともなかったのですが、よく考えてみると近代建築は鉄筋コンクリートでできていて、その原料は砂をセメントで混ぜたもの、そう「砂」がないと建物が建てられないということなんですね。しかも、砂ならなんでもいいわけではなく、粒径5mm前後、適度に凸凹があり不純物が少ないものがよいそうで、砂漠の砂は酸化鉄などの不純物が多く、粒径も細かく粒が丸く磨かれているため不向きだそうです。シンガポールは国土拡大の目的ですが、砂を大量に買っている国も多く、世界中で争奪戦になっているようです。これから注目ですね。2018/11/13

R

8
砂、水、空気といったありふれたように感じるそれが、ビッグビジネスになるという実例を解説した本でした。凄い面白かった。それぞれが、土地や環境が変われば、大きな魅力を持つという解説がわかりやすく、希少性、品質といったものも、これらには存在し、そしてよいものは高く売れるということを理解しやすくまとめてありました。難解なワードの解説が律儀にたくさんつけてありましたが、その部分が主観と冗長が過ぎるようでしたが、非常に面白い本でした。2015/02/09

忘備録

3
コンクリートの原料として大量に必要となる砂や砂利だが、粒の大きさや不純物の量などに規定があり、砂漠の砂はコンクリート材料として使えない。インフラ建設に不可欠な砂を、砂漠から供給できないために輸入するという事態が起こっている。砂、空気、水などの資源価値が高まりビジネスが生まれるだろう2016/12/11

お抹茶

1
コンクリート素材の砂,水,空気を考える。砂漠の砂は,粒径が非常に小さい,粒が丸く磨かれている,多くの物質に汚染されていることから,コンクリート用骨材としては悪条件。国内の良質の砂は不足が目立ち,輸入が増えている。世界規模で良質な砂砂利が不足すれば,大規模インフラの建設も難しくなる。遠くから輸入する砂はかなり高い。水の供給量が一人あたり年間1700㎥よりも少ないと,日常生活に不便を感じる。水ビジネスにおいて日本が強いのは水処理や省水・再利用技術。水の価格格差は広まる。2017/08/29

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