内容説明
勇者になった夢を見た時から、物語は始まっていたのかもしれない―久しぶりに再会した4人で開催されることになったゲーム大会。手に取ったゲームソフトの名前は『M.S.S.Planet』。4人は見覚えのないゲームのタイトルに首を傾げながらも、ゲーム機のスイッチを入れるのだが…!?MSSPが紡ぐ予想不能の大冒険!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユキミ
4
MSSPも楽曲の歌詞も好きだけど、小説ってどんなもんだよ…とそんなに期待せずに読んだけれど、正直おもしろかった!悔しい!!(笑)中二病らしさもありつつ、実況ネタや書き手のクセにニヤニヤしたり。ナオキがフライパン持ってきたのには笑った。四人の中で誰かが突出して活躍している、というのもなく、それぞれの章も物語に上手くマッチしていて、ひとつの小説として楽しませていただきました。2019/08/27
あや
4
んー、面白いんだけど!面白いんだけど、いまいち入り込めなくて断念しそうになる事もたくさんでした。作家さんじゃないし、そうなるのは仕方がない事なんだけど_(:3 」∠)_でもあろま先生は本読んでるだけあって、一番安定感があった気がする。2014/10/13
柏木
2
ニコニコのブロマガで連載していた小説の書籍化。章ごとに執筆者が変わるリレー小説の形式。文章自体に4人それぞれの個性が出ている。どこを誰が担当したのかはあとがきを参照のこと。簡単に言うと、子どもの心(中二病)を忘れなかった平凡な大人の男4人が、ゲームの世界で魔王と戦うというストーリー。小説を書いたことのないMSSPがどんなものを仕上げるのか気になっていた。文章の書き慣れてなさで少々読みづらく、ぶっとんだキャラ設定、最終章の登場人物の多さで「これまとまるの?」とも思ったが大団円。目新しくはないが何故か新鮮。2015/01/11
八千
1
いまさらMSSPにハマり、実況動画や音楽作品を巡りなおした後に小説にも手を出してみた。4人全員で書いたというこの作品だが、文章はお世辞にも上手いとは言い難く、内容も痛い中二病展開が満載で要所要所がつらい。だがこれがただの夢小説かというと少し違う。元ネタである楽曲でも描いた「中二病=幼いころの夢や憧れ」というテーマに沿った内容は笑えながらも妙に胸に刺さって、最終章の展開にはなんだかしんみり。後書きには、このテーマを表現するための苦心・工夫が綴られていて、四人のメッセージへの拘りを感じる。なかなか楽しかった。2017/05/22
Rim
1
後書きにもあったように何だか新鮮でした。(何がといわれると説明できませんが)すべての章がそれぞれの個性が出ていて何度も吹き出してしまいました。しかし最後は考えさせられましたね。「たとえ勇者じゃなくたって主人公は俺たちのはずだ」大人になっていくと自然に忘れていく幼かった頃の夢。実際私ももう「現実」を分かり始めているので、何かに気づかされた感じでしたね。MSSPはいい意味で全員が大人であるがゆえにあんなに面白いのかなと思いました。2014/11/07