内容説明
超ド級の怖がり・大神澪は、事情により七不思議ならぬ“２１の怪談”がある白首第四高校に入学してしまった。友達も作らず怪談を避ける日々を過ごしていたが、突然、破天荒な不良・雲英の脅しにより、「怪談撲滅委員会」―有害な怪談の殲滅を目指す組織の一員となることに。早速、“あかいちゃんちゃんこ”が出ると噂のトイレに連れていかれ…！？超怖がり少女と不良青年が学校の怪談を“口撃”する、前代未聞の学園ホラー！
著者等紹介
黒史郎［クロシロウ］
１９７４年生まれ。２００６年「夜は一緒に散歩しよ」で第１回『幽』怪談文学賞長編部門大賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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sin
51
どうも話の流れに波があって…主人公の女の子のパートは健気で遭遇する出来事にも変化があって面白いんだが、押し掛けﾊﾟｰﾄﾅｰの雲英の説教臭い怪談を解体する解説も彼自身のバックにあるという組織の存在という設定もしつっこくてうざい(笑)狂言廻しの登場人物なんだろうが、こいつなしで物語を進めて欲しかったなあというのが現時点での感想…そうそう、いっそベタな少女漫画ｽﾄｰﾘｰしてくれたらもっと楽しめたのに(≧∇≦)2015/01/14
みくろ
45
予想していた内容とだいぶ違いましたが、これはこれで楽しめました。ホラーというよりコメディですね。ホラー完全否定派、完全推進派、とにかく苦手派…おそらくホラー好きが多いであろう読者層に対し「こんな事言って大丈夫？」と勝手に心配してしまう台詞もちらほら。内容は誰もが一度は聞いた事あるような学校の怪談がメインなので、懐かしいような、やっぱり学校って良いなあと改めて。しかし、なぜ澪に対し雲英が近付いてきたのか、なぜ急に視えるようになったのか、三年零組、保健室、髪の毛…と謎が多すぎるので次巻に期待。ななし君、好き。2015/12/24
よっち
37
幼少期のトラウマのため、超ド級の怖がりで友達も作らずに怪談を避ける日々を過ごしている女子高生・大神澪が、「怪談撲滅委員会」に所属する雲英に巻き込まれて「学校の怪談」殲滅に挑んでいくお話。こわがりな澪と強引な雲英はとても対照的なコンビでしたが、雲英が怪談を完膚なまでに撲滅するために、怪談を怪談でない喜劇的なものや、全く違うものに変えようとする手法はなかなか斬新でしたね（苦笑）実際にいろいろ付き合わされる澪は大変だったでしょうけど、なかなか愉快なお話でした。「怪談推進委員会」もあるみたいで、次巻も楽しみです。2015/01/27
キングベルⅩ世
35
学校が舞台なのにほとんど青春してないギャグホラー。恐怖を感じると髪の毛が伸びるという特異体質の主人公という設定がまず笑えるんだけど、妄想やギャグ全開のくどい台詞回しがホラー成分を上手く料理しているなぁ。まぁ怖さを求める人には向かないだろうけど…。怪談の倒し方もなるほどね～という感じ。ドラクエⅢにキャッツ・アイとか雲英は30過ぎのおっさんかよ（笑）2015/05/15
瀧ながれ
31
「学校の怪談」ネタのホラー。高校生活とか友情とかなんだとか今更なー、と思ったら、『幽霊詐欺師ミチヲ』の作者だった。「怪談」の取り扱いがヒドイ(笑)。ほんとに完膚なきまでに撲滅している(笑)。むしろ「怪談」に同情する(笑)。「怖い」を期待するとだいぶ違う世界を見ますが、おもしろかったです。続きもあるかな、次はナニをどうしちゃうかな♪2015/01/25
