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内容説明
小説累計300万部、アニメDVD&BD累計180万本。驚異のヒット作『機動戦士ガンダムUC』を、政治史、キャラクター論、作劇etc.様々なテーマから気鋭の論者たちが徹底考察!
目次
プロローク いつか見た君の物語
ユニコーンの日―ガンダムの起点
赤い彗星―人の可能性か。共同体の秩序か
ラプラスの亡霊―『UC』キャラクターの魅力
重力の井戸の底で―獅子と一角獣が意味するもの
黒いユニコーン―モビルスーツの魅力
宇宙と地球と―『UC』のキャラクタービジネス
虹の彼方に―宇宙世紀が示す物語の可能性
インタビュー 『ガンダムUC』におけるビジネス展開という「物語」(宮河恭夫(株式会社サンライズ代表取締役社長))
座談会 福井晴敏×古橋一浩×小形尚弘 『ガンダムUC』へと至る道
特別寄稿 ニュータイプ考察・試論で私論
Document of UNICORN 2006‐2014
著者等紹介
堀田純司[ホッタジュンジ]
1969年、大阪府生まれ。作家。漫画誌編集者を経てフリーとなる
福井晴敏[フクイハルトシ]
1968年、東京都墨田区生まれ。1998年、『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
赤い熊熊
7
最後の福井さんのニュータイプ論が面白かった。福井さん曰く、ニュータイプの意識は時間的にも空間的にも無限に広がるということだが、意識に量子力学が適応されるべきだというペンローズの仮説があってもさすがにそれは。空間的には地球の重力圏ぐらいに、時間的にはこの先数秒後ぐらいまでの範囲で広がりをもつという程度で、ニュータイプの描写に辻褄が合いそう。2016/04/10
夜行
3
証言と言えるのは、福井×古橋×小形の座談会とサンライズ社長へのインタビューのみで、他はガンダムUCの論文。特筆すべきは福井晴敏の「ニュータイプ考察」。UC ep.7を劇場で見終わったあと、あまりのオカルト展開に腹が立ち、手にしていた限定版Blu-rayを床に叩きつけて脚で踏みつけ粉々にしたい衝動に駆られたのですが、あそこまで検証していて、あの展開ならしょうがないと思えるようになりました。ここまでニュータイプについて考察した文章は初めて読みました。他のライターさんの論文も面白く全体的読み応えがありです。2015/01/16
ナタデココ
2
わたくし、UCに関して「話がつまらない」ではなく「オカルト展開がちょっと(笑)」という否定の仕方をする輩が大嫌いでして。てめーらほんとにZ観たのかよと。今後はこの本を投げつけてそういう輩を退治していきたいと思います。ニュータイプ考察が本編ですが、他もなかなか面白かったです。2015/11/20
なつみかん
1
ガンダム好きによる、能書き本!( ^ω^ )決して嫌いではない。2015/08/15
えーてる
1
皆河有伽のプロローグが描く「あの日」の臨場感あふれる描写が、「当事者のようでそうでないボクタチ」の距離感は、これまでに読んだどんな「あの日」のテキストよりも胸に迫るものがあった。あとは「僕の私のガンダム論」が次々と開陳される。福井晴敏の「ニュータイプ考察・試論で私論」を受けいるかどうかはあなた次第。そういう解釈で作ったらUCの最後がああなるのも仕方ないよねという納得はできると思う。2015/04/29