出版社内容情報
江戸の春、5編を収録!
幼馴染みのおまつとの約束をたがえ、奉公先の婿となり主人に収まった吉兵衛は、義母の苛烈な皮肉を浴びる日々だったが、おまつが聖坂下で女郎に身を落としていると知り……(「夜明けの雨」)。他4編を収録。
内容説明
御蔵前片町にある料亭の一人娘・お鶴。普段はひかえめだが、いざとなると男勝りになることから、おきゃんな蔵前小町と呼ばれている。ある時、向島の花見から帰ってくると、家に珍客があった。病を患う伯母を見舞にきた旗本の章二郎である。初対面からお転婆をたしなめる章二郎に反発を覚えるお鶴だったが、やがてその想いは恋に変わり…(「江戸の娘」)。厳しい冬を越え待っている別れと出会い。名手たちが紡ぐ傑作短編集。
著者等紹介
平岩弓枝[ヒライワユミエ]
1932年、東京生まれ。日本女子大学卒。長谷川伸、戸川幸夫に師事し、59年『鏨師』で直木賞を受賞。歴史・時代小説から現代小説まで幅広い作品を手がけ、戯曲や舞台演出、またテレビドラマの脚本でも活躍。91年『花影の花』で吉川英治文学賞を、98年菊池寛賞を受賞
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。立命館大学卒。小松左京主宰の「創翔塾」を経て、脚本家、小説家として活躍。魅力的な人物造型と、人情の機微を描いた時代小説で人気を博す。2012年、「隅田川御用帳」シリーズで、第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞
柴田錬三郎[シバタレンザブロウ]
1917年、岡山県生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒。衛生兵として招集され、奇跡的に生還する。51年『イエスの裔』で直木賞を受賞。70年吉川英治文学賞を受賞。78年没
野村胡堂[ノムラコドウ]
1882年岩手県生まれ。小説家、音楽評論家として活躍。新聞社に勤めるかたわら、大衆文学を書き始め、「銭形平次捕物控」シリーズで多くの読者を集めた。1958年第6回菊池寛賞受賞、60年紫綬褒章受章。63年没
岡本綺堂[オカモトキドウ]
1872年東京芝高輪生まれ。新聞記者を経て、劇作家、小説家、劇評家として活躍した。ほかに新歌舞伎運動の代表的作家。1939年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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