出版社内容情報
江戸と京に渦巻く、恐るべき陰謀に、剣豪医師が立ち向かう。大奥での騒動を収束させた矢切良衛は、御広敷医師から、常勤を免じられる寄合医師へと出世した。将軍綱吉から褒美として医学遊学を認められた良衛は、一路長崎へと向かう。だが、良衛に次々と刺客が襲いかかる──。
上田 秀人[ウエダ ヒデト]
著・文・その他
内容説明
大奥で密かに進められていた陰謀を未然に防いだ御広敷番医師の矢切良衛は、その褒美として将軍綱吉より、長崎への医術遊学を許された。同時に寄合医師に昇格した良衛は、自らの医科を休業し、医術を究めるため江戸を発つ。一方、幕府内と大奥では、良衛の出世と遊学を利用せんとする策謀が―。道中の良衛をつけ、接触する女の伊賀者。さらに箱根の峠に入った良衛たちに、謎の刺客たちが襲いかかる。好評シリーズ第6弾!
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。歯科医師。97年に第20回小説クラブ新人賞佳作に入選しデビュー。2010年『孤闘立花宗茂』で第16回中山義秀文学賞受賞。2014年「奥右筆秘帳」シリーズで第3回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
84
表御番医師診療禄「往診」 6巻。大奥での陰謀を防いだ褒美として綱吉より寄合医師に昇格同時に長崎へ遊学。すんなりとは長崎へ行けませんね、箱根で追っ手との死闘、京都では朝廷の陰謀にと休む暇がありませんね、恩師との再会にほっと一息ですね。2021/02/05
いつでも母さん
61
んーん、進み方が遅すぎる!正直、このシリーズはストーリーも、キャラも魅力に欠けると思うのは私だけだろうか?シリーズ途中で脱落しそうです(汗)2015/09/28
万葉語り
26
シリーズ6作目。今回は対島守の眼を気にすることなく長崎へ遊学することになった矢切兵衛。しかし対島守は京都にまでしっかり監視の目を付けていた。同行する三造が意外に強くてびっくりしたが、江戸時代の旅は危険が伴うのだから当然かとも思った。使える人材には仕事も期待も集まるものだが、公家ともつながりができさらに使える人材になった江戸に戻った時が気の毒でならない。京都で師匠の跡継ぎになればいいのに・・・2016-602016/02/27
はる
12
買い本。表御番医師おつかいクエストのタイトルがついに「往診」そのうち「誤診」とか「臨終」とかなりそうで怖い。さすがに長崎までのおつかいは3行では済まず、ただいま京都。山の爺さんにおススメし難くなってきた。次巻を読んでから考えるか!2015/11/04
蕭白
10
繋ぎの巻なのか、イマイチ盛り上がりに欠けた感がありました。次に期待します。2015/09/16