内容説明
誕生して30年あまり経ち、550億円市場となったアダルトビデオ業界。それを支える女優の数約1万人。一方、その相手となる男優は、わずか70人しかいないといわれている。カメラの前ですべてをさらけ出し、ひたすらファンの欲望を満たすためだけに存在するAV男優。なぜ彼らはこの職業を選んだのか、収入は良いのか、結婚観、恋愛観は…?19人の男優に徹底インタビュー!巻末に男優と監督の特別座談会収録。
目次
第1部 ほんとうに“夢の職業”か(一ヶ月最高七十二現場、カラミ有り;AV男優は何人とセックスするか?;ナニが金を生む話;セックス身体能力の高い人々;お仕事セックスの流れ;女はなぜ潮を吹くのか?;AV男優にとってAV女優とは?;男優のプライベートセックス談義)
第2部 AV男優が語る仕事、セックス、愛(どうやって男優になりましたか?;セックスって何ですか?;愛って何ですか?)
第3部 AVとAV男優の今―監督、プロデューサーへのインタビュー
文庫版特別座談会 AV業界の現在と将来
著者等紹介
水野スミレ[ミズノスミレ]
1966年、神奈川県生まれ。専業主婦を経て、2003年、初小説『ハワイッサー』でカドカワエンタテインメントNext賞を受賞しデビュー。現在は小説のほか、ノベライゼーション、ノンフィクションなど幅広い分野で執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
36
面白くなかった。途中から斜め読み。2022/06/26
lonesome
25
自分が一番知りたかったのは男優さんたちの恋愛事情だった。恋人がいたらはたして仕事に(心情面で)支障はないのか、または相手の女優さんに恋愛感情を持ってしまうことはないのか等々。彼女がいる人もいれば結婚してる人も子供がいる人もいて、娘さんがいる山本さんのエピソードを読んでジーンとしてしまったり。意外だったのは、男優さんたちに自分に自信がないと言っている人が多かったことだ。男優云々以前に、人として過信してないからこそ謙虚な姿勢が男優として業界で生き残ってきた秘訣なんだろうと知れてよかった。2016/03/07
James Hayashi
21
13年初版。その頃で毎日150本のエロビデオが作成され、そこで活躍される男優はわずか70人。趣味と実益を兼ねるというが、それははたから見た意見。男優たちへのインタビューが載せられているが、プロとしての職業意識は感じるが、趣味や好みという概念とは程遠い。超ハードワーク。勃たせ、いかせ、耐えて、イク。カメラワークに答え、リハーサルなしのまさに本番。相手を選べず、時と場所も同。VHSからDVDになり映像時間も増大。スゴい世界。2020/06/19
RE:PIRO
20
もともと世の中から白い眼で見られる側の職業なのに、あえて誹謗中傷に なにもいわず、あくまで女優をひきたてる所謂「裏役」として働くその姿はもうプロフェッショナルです。そしてこのAV男優という業種が今70人しかいないなんて・・・・・wwwwwなんか色々未知の世界がのぞけて楽しかった。決して自分がなりたいとは思わんし、この本を読んでこの職業を目指す男性がいたら、もうちょっとどーかしてるとしか思えません!!!2014/12/02
美麗
11
今年一番真剣に夢中になって読んだ本がまさかこれとは。AV男優に対して皆が抱く下世話な好奇心、素朴な疑問、興味が全て満たされるのは勿論のこと、それ以上に深い感慨をもたらしてくれる。読後の謎の感動。男優に「愛って何ですか?」とか聞いちゃうの女性ならではって感じで、おいおい…と思ったけど結果的にそこが一番心に残った。読みごたえあるし為になる話しかないし特に童貞は必読。だけど男女問わず読んでほしい。素晴らしい本です。唯一残念なのは出てくる男優が全員おじさん…“エロメン”の話も聞きたかった。個人的には。2014/12/07