出版社内容情報
最高に甘美で残酷な女子大河小説の最高峰。三浦しをん、小説最新作。横浜で、ミッション系のお嬢様学校に通う、野々原茜(のの)と牧田はな。
庶民的な家庭で育ち、頭脳明晰、クールで毒舌なののと、
外交官の家に生まれ、天真爛漫で甘え上手のはな。
二人はなぜか気が合い、かけがえのない親友同士となる。
しかし、ののには秘密があった。いつしかはなに抱いた、友情以上の気持ち。
それを強烈に自覚し、ののは玉砕覚悟ではなに告白する。
不器用にはじまった、密やかな恋。
けれどある裏切りによって、少女たちの楽園は、音を立てて崩れはじめ……。
運命の恋を経て、少女たちは大人になる。
女子の生き方を描いた傑作小説。
三浦 しをん[ミウラ シヲン]
著・文・その他
内容説明
横浜で、ミッション系のお壌様学校に通う、野々原茜(のの)と牧田はな。庶民的な家庭で育ち、頭脳明晰、クールで毒舌なののと、外交官の家に生まれ、天真爛漫で甘え上手のはな。二人はなぜか気が合い、かけがえのない親友同士となる。しかし、ののには秘密があった。いつしかはなに抱いた、友情以上の気持ち。それを強烈に自覚し、ののは玉砕覚悟ではなに告白する。不器用にはじまった、密やかな恋。けれどある裏切りによって、少女たちの楽園は、音を立てて崩れはじめ…。運命の恋を経て、少女たちは大人になる。女子の生き方を描いた傑作小説。女子校で出会い、運命の恋を得た少女たちの20年超を、全編書簡形式で紡いだ、女子大河小説の最高峰。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
866
三浦しをんは、新作中心に読んでいる作家です。本書は、(同性)恋愛往復書簡大河小説でした。もっとライトな内容かなと思ったのですが、かなり濃密なヘビー級で、読み終えるのに体力を使いました。最終的に二人のハンサムウーマンが紛争地域と被災地で活躍することになるとは・・・想定外の結末でした。本書は、今年のBEST20候補です。【読メエロ部】2018/06/08
ウッディ
729
クラスメイトとして出会った「のの」と「はな」。二人の友情は愛情へと変化し、互いを想い合いながらも、様々な経験を経て別々の道を歩む。通信手段が手紙からメールになり、20年以上続く往復書簡は読み応えがありました。返信がないと書いた内容で気分を害したのではという手紙ならでは緊張感がありました。深く愛した経験はその人の核となり、その後の生き方に大きな影響を与える。二人が出会ったことは、二人にとって幸せだったのかと色々と考えさせる一冊でした。その後のはな、為五郎さんの行方など少しモヤモヤは残りましたが、面白かった。2019/02/18
ヴェネツィア
656
ある時は箱根駅伝、そしてまたある時は便利屋稼業、はたまた林業にも。変幻自在、稀代の物語作家、三浦しをんの今回はなんと百合小説。着想の原点になったのは、おそらく太宰の『女生徒』だと思われる。往復書簡の形式はルソーの『新エロイーズ』からか。物語の舞台の聖フランチェスカは、作家の母校、横浜雙葉中高校がモデルだろう。「のの」と「はな」それぞれの造形が絶妙。しかも、二人とも次第に成長してゆくにつれて文体も変化してゆく細やかさ。どのように収束するのだろうと思っていたが、もうこれしかないエンディングであった。⇒2024/08/24
うっちー
618
色々と重たいテーマでした2018/06/27
風眠
588
中身は物凄くいいのに、パッケージがちょっとダサい商品。何だかそんな感じで、この本、損してると思う。読み始めると、タイトルと装丁の可愛いイメージとは違う展開に戸惑うし、読み終わると、濃密で骨太な愛の物語には軽すぎるタイトルだと不満に思う。そういうところで損してる感じはあるけれど、中身は文句なしに素晴らしい!読み終わり、私は『舟を編む』で語られた恋の定義についての記述を思い出した。女と女、だからまっすぐには進めない苦しさがある。愛の表し方もまっすぐじゃないけれど、心と心が繋がるってきっと、こういうことなのだ。2018/06/24
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