内容説明
身勝手な藩主と家老らにより、崩壊の危機にある河遠藩。貧困と悪政にあえぐ故郷の惨状を聞いた元藩士・小早川彦蔵は、藩の立て直しに奔走した亡き父の遺志を継ごうと決意した。帰郷し、藩の重要人物の暗殺計画を知った彦蔵は、皮肉なことに己の両親を斬殺した藩を救うため、剣を振るうこととなる。数奇な運命に立ち向かいながら人生を歩んだ彦蔵。彼が集大成とした絵に描かれていたものは―。大人気シリーズ、堂々完結!
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年、熊本県生まれ。脚本家・放送作家などを経て、94年に作家デビュー。近年は時代小説に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
102
風塵の剣 7巻。ついに最終巻、絵師になるのか、国元に戻るのかやきもきしていたのに、全てが上手く進み、藩を救い、江戸に戻り好きな絵を書き、音羽塾の師範代格にもなり、本所の先生として若者から慕われ、倅は剣術道場の娘と結ばれ道場を任されたりで彦蔵最良の人生で幕を閉じました。ちょっぴち物足りなさを感じるが良かったのではと思う。2015/03/18
あかんべ
7
なんだか江戸に居るとき、河遠藩に帰って政事に関わるなんておもっても見なかったし、絵で生計を立てられるかにあったはず、巻毎に向かう方向がちがって戸惑うことしばし。最後はそれをまとめたような巻でした。 2015/03/09
かずぺん
2
読了です。満足な書でした。人としてあるべき姿が見えました。2021/08/07
ひさか
1
2014年12月刊。シリーズ7巻めにして、最終巻。国元に戻った彦蔵の活躍や如何に。というところを楽しみに読みました。このシリーズの特徴で、あれよあれよとお話が進み、全てが、落ち着くところに落ち着いて、江戸に帰った彦蔵は、人を指導し、妻と子に囲まれ、好きな絵を描き、大団円となりました。2015/02/24
レジュ
0
好きなシリーズだったのに、あっけなく終了。悪戦苦闘しながら河遠藩を立て直すところが読みたかったんだけど…2015/01/21