内容説明
作家の成田は轢き逃げで息子を失い、続けて妻に自殺されてしまう。心の傷を癒すため、優しい風光をもとめて妻の郷里である佐賀を訪れた成田は、現地で出会った女性と心を通わせる。しかし数日後、女性は七ツ釜で水死体となって発見された。成田が独自に事件を追いかけると、やがて女性の足跡は自らが家族を失った悲劇とも重なりはじめ―。唐津、嬉野、熱海の遥かなる旅情と共に描かれる、哀切極まりない珠玉のミステリー。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年熊谷市生まれ。青山学院大学卒。10年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。江戸川乱歩賞・日本推理作家協会賞・角川小説賞・日本ミステリー文学大賞・吉川英治文学賞を受賞。推理小説の他、歴史小説・ドキュメントにも作風を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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