事故調

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  • サイズ B6判/ページ数 372p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041018323
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

市内の人工海岸で陥没事故が発生し、少年が意識不明の重体に。刑事から市役所職員への転身を遂げた黒木は、市長からある特命に任命される――。組織か、正義か。事件の真相調査の過程で揺れ動く男の再生を描く。

内容説明

志村市の人工海岸で、幼い男児が砂に埋まり意識不明の重体となるという痛ましい事故が起きた。回避できない事故と主張しようとする市に対し、世論は管理責任を問う。刑事から市役所への転職を経て広報課に勤める黒木は、経験と人脈をかわれて市長からの特命を帯び、被害者の家族や事故調査委員会の窓口役を任される。穏便に仕事を終わらせようと粛々と物事を進めていた黒木だが、届いた告発文から、事故には重大な見落としがあると気づいて―。実力派横溝賞作家が到達した人間ドラマの極北。静かに熱を帯びた男が、人工海岸陥没事故の真相究明に立ち上がる!

著者等紹介

伊兼源太郎[イガネゲンタロウ]
1978年東京都生まれ。上智大学法学部卒業。新聞社勤務などを経て、2013年に『見えざる網』で第33回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

66
人工海岸で起きた砂の陥没事故で9歳の男の子が亡くなった。志村市が整備し観光客を呼び込んでいたこの海岸、市の管理責任が問われる。市広報課の黒木は元警察官、特命を受け市側に有利な情報を探るが。。伊兼さん、初読み。中々読みごたえがありました。他の作品も読んでみたいです。2016/12/28

nyanco

53
人工海岸の陥没事故、あぁ、そんなこともあったな…と思い出させてくれるオープニングでした。あれ、その後はどうなったんだっけ…マスコミは騒ぎ立て、それを見聞きした時には大きなニュースだったけど、確かに時が経って風化してしまう事故や事件。当事者にとっては、いつまでたっても忘れられない事で、その事が人生の足かせになったり、人生そのものを変えてしまうのに…主人公・黒木自身も警察を辞めた過去がある。この作品の中に登場する様々な人に、様々な過去があり、それを抱え、生きてきた今があることが描かれている。続→2014/07/02

Yuna Ioki☆

52
661-270-32 伊兼源太郎作品初読み。何年か前の明石の同様の事故を元にかかれているのかなぁ?こういう公共の場での事故に対しての責任追及は難しい上にお役所仕事・お役所体質では責任追求どころか責任の所在を追求することすら難しいだろうな。役所・企業・個人を問わず何事も無ければそれで良しって感じなのかもしれない。警察あがりの職員がボディーガード的な役目以外の部署に配置されることはないんじゃないと思っているのは私の偏見なんだろうかw2014/08/24

さっこ

51
市の管理する海岸で砂浜の陥没事故により少年が被害に。市の落ち度はないのか避けられない事故だったのか。主人公は元刑事で訳あって退職し市の広報課に勤める黒木。中盤はちょっと間延びして読みづらかったけど、後半はテンポ良くなってきたように思えました。それにしても職員もあんな人ばかりではないと思うのだけど、教育委員会の課長さん、さすがにあそこまで変だとサイコパスです。2019/07/27

bibi

48
人工海岸で起きた事故は、果たして市に責任があったのか否か!中盤までは、なんだかイライラする展開だけど、黒木がやる気を出した中盤からはワクワクしだした😊ホントにお役所仕事ってあるよね~(-_-メ)2020/10/23

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