内容説明
飛岡音楽院の学院長が亡くなった。音楽家として活躍した彼は、死の間際に、幻と言われている“送別のソナタ”の楽譜を孫娘・有紀子に託す。決して弾いてはならないという言葉を添えて。有紀子の姉・真由子が学院長に就任し、新たな生活が始まろうとした矢先、不可解な事件が起こり始める。学院の運営を任されていた園井が、真相を知っているようだが…。姉妹を巡る人間関係も、変奏曲のように変化していく傑作がここに!
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coco夏ko10角
27
学院長が死去し、幻とされている〈送別のソナタ〉の楽譜が孫に託される…。弾いた本人はどうなるのか、あと事件はミステリーじゃなくてホラーファンタジーなのかな?恋愛模様はいつもの赤川次郎作品、そうなりそな男女があっという間にくっつく。色々気になる動きをしてる人が… 下巻へ2015/12/17
鍵ちゃん
12
飛岡音楽院の学院長が亡くなった。音楽家として活躍した彼は、死の間際に幻と言われている(送別のソナタ)の楽譜を孫娘・有紀子に託す。決して弾いてはならないという言葉を添えて。有紀子の姉・真由子が学院長に就任し、新たな生活が始まろうとした矢先、不可解な事件が起こり始める。学院の運営を任されていた園井が、真相を知っているようだが…。姉妹を巡る人間関係も変奏曲のように変化していく傑作がここに!2021/01/19
美海
10
初、赤川次郎さんでした。図書館であらすじを見て音楽系のミステリーだったので手に取ってみました。音楽界ならではの人びとを恨み嫉妬する関係に同情しました。祖父がなくなり姉の真由子が学長に就任、話が進んでいくうちに禁じられたソナタの恐ろしさが明らかになっていくところが良かったです。下巻も楽しみです。2015/04/16
東雲
9
初赤川次郎さん。表紙に引かれて。何だか表紙通りの印象ですね。軽くて、凝ってるのは背景だけ。本格ミステリーだと思って読んでいたので拍子抜けです。女性の登場人物が多いので、その辺の心理描写はああ、なるほどなと思うところはありました。けど男性目線の話が極端に少なくてイマイチ作品にのめり込めない。滝村にとっては有紀子との出会いは運命の出会いで、もっと鮮烈なものなはずなのに。その感情の機微も描かれないで、愛してるの一言で片付けちゃうとか何だかなぁ。登場人物見てると現実なんてそんなものなのかなぁ、とも思ってしまう。2015/06/07
蕭白
8
普通のミステリーかと思ったのですが・・・2018/12/09