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災厄

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  • サイズ B6判/ページ数 330p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041016893
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

原因不明の症状により市町村単位で住民が死亡する事件が発生。ウイルス感染が原因と睨んだ厚生省の斯波は真相を解明すべく、政府内での駆け引きと拡大する災厄に挑む。やがて斯波が辿り着く驚愕の真実とは!?

内容説明

高知県のとある集落で、住民全員が集団死する事件が発生。調査が開始されるが、同様の事件が付近の集落で続発、徐々にその範囲を拡大していた。厚生労働省キャリアの斯波は、政府内の対策本部で事件の原因をウイルス感染と主張するが、テロリズムだと主張する反対勢力に押し切られてしまう。本部の迷走に危機感を覚えた斯波は、原因究明のため自ら四国へと乗り込む。一方、斯波の同期で、かつて斯波に陥れられて広島の検疫事務所に左遷された宮野は、事件解決への道筋を描けないまま、被災者の救護に奔走していた。災厄に立ち向かうため因縁のふたりが再び手を取り合ったとき、浮かび上がる驚愕の真実とは―!?

著者等紹介

周木律[シュウキリツ]
某国立大学建築学科卒業。『眼球堂の殺人~The Book~』で第47回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サム・ミイラ

133
我が郷土高知から始まる未曾有の災厄の物語。以前より興味があった作品。怖さは勿論あるが案外冷静に読めるのは被害者の症状など目を背けたくなるような記述を極力抑えているからだと思う。ここを詳細に描けば地獄絵図は間違いないが、作品のテーマはこの国の危機管理能力を問うものでありこれで正解だろう。ハッピーエンドのようでありながら解決しきれぬモヤモヤとしたラストが印象的。ところでこの読後感はあまりにかけ離れていると笑われそうだが半沢直樹シリーズに近かった!まさかと思う人は是非読んでみて(笑)2015/08/31

モルク

77
それは高知県の限界集落で始まった。突然人や動物が倒れあっという間に致死率ほぼ100パーセントで死んでいく。テロか感染症か!厚生労働省のキャリア斯波の説得もことごとく政治家に阻まれバンデミックだけが拡大していく。国民の混乱を避けるという名目で事実を隠蔽する政府は「あの時」と同じ。出世を望み周りを切り捨てて突っ走る斯波よりライバルであった宮野の方が魅力的。歩美さん、なぜに選択を2度も間違ったの?2017/11/30

ゆみねこ

62
四国の一寒村から始まった謎の住民大量死事件。官邸は官房長官を中心に対策室を立ち上げる。。副官房長官と警察庁長官はテロを疑い、厚生労働省は未知の病原体によるパンデミックを疑う。大量死の原因が不明のまま東京であれやこれやと会議を行う?そのうちに原因物質が判明して、テロの疑い濃くなってくる。これは官僚と政治家を皮肉った作品なのでしょうね。感想としてはあまり言うこともなし。周木さん初読みでした。2015/01/15

ダイ@2019.11.2~一時休止

53
過去3作は読者を選ぶ作品だったが、本作は万人受けしそうな作品で面白かった。登録数が少ない作品なので今のうちに読んでみてはいかがでしょうか。2014/06/20

そのぼん

51
四国の山間の集落で起きた集団死を発端に、徐々に広がりを見せていく謎の死亡事件を描いた作品でした。テロや集団感染などの可能性を検証しながらストーリーが進んでいきました。謎の部分も最後までわからなかったので面白かったです。2015/06/14

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