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内容説明
情報を“捨てる”勇気、平時の“対リスク”思考。“自分”を管理する力…一人の人生と日本の未来を懸けた「飛べる人材」を育む組織力とは?JAXA現役職員が初めて書く“選抜”の本質。
目次
第1章 宇宙を「職場」にする生き方―宇宙飛行士の人生(宇宙という職場と、宇宙飛行士の採用;宇宙飛行士のキャリアパス)
第2章 計算できない「心」をどう扱うか―宇宙の心理学(宇宙飛行士と心理学;国際宇宙ステーションの心理学;「宇宙開発会社」の心理学)
第3章 宇宙飛行士の採用基準―「適格者」を選ぶ(宇宙飛行士の選び方;選抜基準のつくりかた)
第4章 「飛べる人材」の育て方―正しく相手を信頼する(宇宙飛行士の教育環境;宇宙飛行士の仕事術)
著者等紹介
山口孝夫[ヤマグチタカオ]
宇宙航空研究開発機構(JAXA)有人宇宙ミッション本部宇宙環境利用センター/計画マネジャー、博士(心理学)。日本大学理工学部機械工学科航空宇宙工学コースを卒業。日本大学大学院文学研究科心理学専攻博士前期/後期課程にて心理学を学び、博士号(心理学)取得。1987年、JAXA(当時は宇宙開発事業団)に入社。入社以来、一貫して、国際宇宙ステーション計画に従事。これまで「きぼう」日本実験棟の開発及び運用、宇宙飛行士の選抜及び訓練、そして宇宙飛行士の技術支援を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふぅわん
48
【採用とは、その人の人生を引き受けること。採用する側はその覚悟を持ってほしい】本書メッセージ。4.8mm外板の向こうは死の世界、1分半で山手線1周する音速、24時間が90分の生活、1人専有容積2㎥、究極の勤務地。採用基準、選考試験、心理身体条件記載あり。油井さんのエピソードも面白い。閉鎖環境7日間試験、全て監視、「人生を捨てるんですよ?」選抜試験での質問。命を賭ける宇宙飛行士、選考者、人材育成者も人生を預かる覚悟で果たさないといけない世界。究極すぎる世界だけど、その覚悟はどこの企業でも同じであって欲しい。2019/04/20
ポルトン
43
チビさんの将来の夢は宇宙飛行士。 しかしどうしたら宇宙飛行士になれるんだろ? ってな訳で、図書館で借りてきた本。 自然科学、英語が完璧なのは当たり前、身体的条件や家族の推薦文まで必要なのね… 他者との協調性や咄嗟の場合の判断力… 努力だけで何とかならない要因も多いです! 宇宙には観光で行くのが良さそうやねw 個人的にも結構凹んだw2019/03/24
陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙とロケットが好き
25
記念すべき700冊目に。宇宙飛行士の資質や採用基準、訓練の内容など記述。問題解決能力と状況把握、失敗を未然に防ぐには。ストレス緩和の為の地上職員への意図的な調整に気づきが。先日の閉鎖空間でのストレステスト女性も参加可能なら応募してた。リーダーシップとフォロワーは適性ではなく状況判断から集団を正しく導く力があるかどうか、技術や専門性はもちろんストレスに対し科学的アプローチが必要。油井宇宙飛行士のエピソードに何故私が心惹かれるのか納得。宇宙飛行士の目指す人間性が私の目標です。頑張ります。宇宙も行きたい。2016/05/03
mond 愉快
13
「宇宙兄弟」を読んだことがあるので、なんとなくイメージしながら一気に読めました。宇宙飛行士ってやっぱり凄いんですね。その宇宙飛行士を採用している側はどういった方法で選んでいるのか、またその際の心構えを知ることが出来ました。私は「閉鎖空間」に入れられただけで、発狂しそうです。2015/10/24
k
4
日常社会にも役立つテーマが多い。しかも宇宙の話なので興味深く読める。 以下メモ:昔の宇宙飛行士の精神力はすごかった。/「きぼう」の壁は心理学的調査からオフホワイト/褒めよう/予習復習大事にしよう。/「言ったから」といって「伝わった」とは限らない。復唱させるのも手。/ミスしたと自覚している相手には注意しない。自覚していない相手には間髪置かず今言う。/注意する時は前向きに。/選抜時には神の目なんてないし、人間は主観がある生き物だが、だからこそ公平性を追求する。2014/09/17